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京大上海センターニュースレター
第5号 2004年5月17日
京都大学経済学研究科上海センター

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目次
○ 京都大学上海センター協力会にご支援を
○ 7月2日に国際シンポジウムを開催します
○ 中国・上海情報 5.9-5.15
○ 上海センターの四月期活動
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           京都大学上海センター協力会にご支援を

                       京大経済学部同窓会大阪支部理事・副支部長 大森經徳
 
 皆様ご承知の通り京大経済学部は3年前の2001年より上海の有名大学復旦大学の経済学院お
よび日本研究中心と研究交流協定を結んでおり毎年京都で盛大なシンポジウムが行われてきまし
たが、この発展型として2002年12月に京大経済学部に上海センターが出来、翌年1月には復旦大
学内に一室を借り、京大上海センター上海支所が開設され、今後活発な研究交流が期待されてい
ます。
 時あたかも今年2004年の4月1日からは京大も国立大学法人京都大学となり、従来以上に内外
の他大学との研究、教育、産学連携事業等々で独自性を発揮し、厳しい競争に打ち勝たねばなり
ません。そのため京大経済学部では「京都大学上海センター協力会」を立ち上げ産学連携事業を
積極的に行うため広く上海進出の日系企業や卒業生ほかの個人の方々にも呼びかけ、協力会会
員として一定の会費応援や産学連携事業への参加を呼びかけています。
 
 実は私は京大経済学部の卒業生で住友銀行の出身ですが、3年前に65歳で関係会社社長を定
年退職後直ちに中国の西安交通大学へ1年間語学留学に行き、帰国後は大阪府日中友好協会
常任理事や中国浙江省紹興市経済顧問(北京の国務院発展研究センターの局長を当時の下谷
経済学部長にご紹介したご縁で就任)、(社)大阪能率協会理事「中国相談室」最高顧問等々日中
関係一本に絞って活動しております。また、復旦大学経済学院には留学中も含め何度も訪問して
おります等の関係から、早くからご相談も受け協力会の役員にも入って欲しいと依頼を受けており、
来る7月2日(金)の設立総会及び記念シンポジウムの折には決まっていることと思います。そんな
関係で今迄も大阪と東京の京大経済学部同窓会支部総会には夫々出席しPRと応援の弁を述べ
て来ました。このほか大阪京大クラブ(50年の歴史のある全国唯一の京大全学部共通の同窓会
組織)と「京仙会」(上海地区京大OB会)等でも同様の応援のご挨拶をして来ましたので、次にそれ
らの模様を簡単に報告させて頂きます。
 
 先ず大阪京大クラブですが、毎年1月には新年祝賀会で現職総長をはじめ可能な限り多くの前・
元総長方にご出席頂き、ご挨拶を頂戴しております。今年(2004年)は1月9日に大阪の中央電気
倶楽部で行われましたが、その席上尾池現総長と長尾前総長のお二人が共にこの京大上海セ
ンター及び同協力会のことにかなりの時間をさかれ、「取敢えず経済学部中心に始まっているが、
将来的には全学的なオール京大の中国研究の拠点となる筈であり、他大学に先んじた時流に
乗ったいい企画なので皆様の暖かいご支援をお願いします」と力を込めてご熱心にお話をされま
したことをご報告しておきます。
 
 次に、もう1つの「京仙会」の模様についてご報告します。去る3月25日(木)に上海京大会の会
長である駐上海日本国総領事館の杉本信行総領事(京大・法卒)の公邸で例会が行われ、たま
たま京大経済学部の大西広教授(上海センターの事務局長)と私が京都の日中友好経済懇話
会の中国視察団で上海に行っていましたので参加させて頂き、約25名の主要各社各行の駐上
海の幹部の方々と懇談し、大西教授ともども上海センター協力会への参加をお願いして来まし
た。地元上海ですので、杉本総領事の参加呼びかけのお陰もありますが、京大上海センターが
出来て、上海京大会が率先して応援しなくて、誰が応援してくれるのだ、といった雰囲気で盛り
上がり、皆様より「積極的に支援するからいい仕事をして下さい」と大西教授を励まして頂きま
した。
 この京都大学上海センターには数十名の内外の中国専門家の教授方が研究委員として参
加して下さることになっており、上海在住の京大大学院卒の中国人の専門スタッフの方々も含
め幅広い研究情報活動が期待されています。
 
 数々の成果は原則としてこうしてメールで全会員に配信されるほか、定例的なペーパーでの
報告や各種シンポジウム等が計画されています。また、会員の皆様からの積極的な質問、提
案、調査・研究依頼等も大歓迎でご自由に上海センターの機能をご活用下さいとのことですか
ら、中国にご関係やご関心のおありの企業や個人の方々に、また京大発の刺激を得てやろうと
いう意欲のおありの方々等に是非共京大上海センター協力会会員へのご入会をお勧め下さい
ます様心よりお願い申し上げます。
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              7月2日に国際シンポジウムを開催します

 現在まだ報告者1名が未定ですが、7月2日(金) 午後2:00-5:00に上海センターとして国際シ
ンポジウムを開催することになりました。「中国特需--脅威から"マーケット"に変身する中国」
と題し、京都大学時計台記念館二階国際交流ホールにて開催します。よろしくご予定のほど
お願いします。報告者は、
「京セラの中国戦略」について、前田辰巳京セラ株式会社常務取締役
「中国市場の拡大と高度化」について中国人民大学教授(交渉中)
「日本企業にとっての中国市場」について大西広京都大学教授です。
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中国・上海情報 5.9−5.15
ヘッドライン
■ 浙江:秦山原発二期工事2号機送電開始 
■ 中国:4カ月連続の貿易赤字
■ 上海:地下鉄の混雑に不満高まる
■ 上海:乗用車前部座席シートベルト着用義務化
■ 上海市都心部の不動産価格は今後も上昇
■ 上海食品安全実施方案公布
■ 長江デルタ都市圏高速道路網企画方案:圏内54県すべてを高速道路で結ぶ
■ 上海:今夏水供給が限界に達する
■ 上海:今年には生活用電気・水道料金が値上がりせず
■ 韓国起亜自動車:江蘇省に年産30万台規模の第2工場建設へ
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                上海センターの四月期活動

塩地洋教授 4月19〜25日、中国自動車流通調査団団長として北京および上海で現地取材をおこ
なった。この調査団には,日本自動車販売協会連合会専務理事,自動車ディーラー4社の社長,調査
コンサルタント会社,等が参加し,「中国においてどのようなビジネスチャンスがあるか」「もし進出する
といかなる形態が可能か」「日本のディーラーのアドバンテージはどこにあるのか」等,きわめて具
体的実践的な問題意識に満ちていた。取材先は,自動車メーカー,自動車ディーラー,中古車販
売店の集積地,中古車オークション会場,ナンバー・プレートのオークション会社,スポーツカーレ
ース場等,1週間で30か所にも及んだ。フィージビリティ・スタディではないが,その前段階のプロセ
スを着実に埋めていく作業であった。なお,今回参加できなかったが,中国進出を真剣に検討して
いる日本国内のディーラーや自動車関連ビジネス企業等により,8月に同様の再調査をおこなう予
定となっている。
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