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京大上海センターニュースレター
119号 2006727
京都大学経済学研究科上海センター

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目次

   中国・上海ニュース 7.17-7.23

○省資源・省エネ型競技会の提唱

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中国・上海ニュース 7.17−7.23

ヘッドライン

           中国人民銀行:預金準備率0.5%引き上げへ

           中国:外国人の不動産取得を制限

     中国:胡錦濤総書記、下半期の経済運営方針について演説

     中国:台風4号被害拡大、死者612人

     中国:1−6月の出国者数13%増、日本行き3位

     新疆:タリム盆地の資源探査に外資参入が可能へ

     台湾:台湾資本の大陸部投資、上半期は35%増の35.5億ドル

     自動車:広州モーターショー、過去最大規模で開幕  

     雲南:M5.1地震で死者22人

     上海:1−6月社会消費財小売総額13.1%増

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省資源・省エネ型競技会の提唱

(爆食中国への対応策)

                                                        10.JUL.06

                                        株式会社小島衣料 小島正憲

 

・20世紀は、資源浪費型経済の時代であり、それは地球資源を枯渇に導いた。

 →近代五輪をはじめとする現代の競技会は、資源浪費型思想を社会に普及する役割を果たした。

・21世紀は、資源節約型経済の時代であり、それを実現しなければ、地球資源は枯渇し、人類は餓死する。

 →まったく新しい発想の競技会を開催することによって、社会を資源節約型思想に転換させる必要がある。

・その思想の転換と定着こそが、「爆食中国」への対応策となる。

  →新発想の資源節約型競技会なら、日本が金メダルを独占できる。

                                                                    

 今、日本国民の大多数は、冬季五輪やサッカーワールドカップの惨敗により、自信を喪失している。しかしながら近代の競技会では、日本人が体格の勝る外国人選手に負けることは、これは当然の帰結でもあるから、落胆する必要はない。ジーコ監督も、敗因の中に体格の差をあげていた。これは日本民族の遺伝的体質なのでやむをえないことであり、それを無視した現状のような競技形式やルールのもとでは、たとえ負けたとしても落ち込む必要はない。なぜなら日本人の特質を活かした競技形式やルールを設定し、その上で戦えば必ず勝てるからである。そしてその勝利こそが、21世紀の資源節約型社会の思想形成のための起爆剤になるからである。

 20世紀は資源浪費型社会であった。その思想のもとで、近代五輪は20世紀の幕開けとともに開始され、その他の多くの世界競技会がそれに続いた。そこでは各国が、より強く、より早く、より高くをめざし、競技者の体力や体格の増進のために、資源やエネルギーを惜しみなく使ってきた。その結果、もともと体格にすぐれ、その増進のために経済力を浪費できた欧米人などが、体格の劣る東洋人などを圧倒する場面を数多く出現させた。そしてテレビ画面などで、勝者の誇らしげな姿が放映されると、敗者は歯ぎしりをして、深い劣等感にさいなまされながら、捲土重来を期すよりしかたがなかった。しかも敗者は、貧弱な体格に鞭打ち、貧乏な経済力を浪費して、無駄な鍛錬を繰り返し、ますます資源浪費型経済の道に突き進んだ。ここでは勝者も敗者も、その行為が、資源浪費の結果の地球環境破壊へ道の思想宣伝役をはたしていることに気づいていなかった。

20世紀末、中国が資本主義社会に進入し、経済の飛躍的発展を達成したため、中国爆食という事態が世界に出現した。もともと有識者の間では、10年ほど前から、「誰が中国を養うのか」という深刻な予言があったが、21世紀の初頭で、はやくもそれが的中したわけである。このままでは、世界の資源はすべて中国に食い尽くされてしまう。しかもこの中国にブラジル・インド・ロシアなどの大国が追随しようとしている。だから21世紀は、省資源・省エネなど、資源節約を徹底しなければならない。そうしなければ、21世紀半ばで地球資源は枯渇し、人類は餓死する。この資源節約型経済を実現するためには、20世紀の資源浪費型思想を捨て、まったく新しい思想を生み出し、それで、中国をはじめとする全人類を統一することが必要不可欠である。

そのためのもっとも効果的な方法の一つは、近代五輪などにとってかわる新競技会を日本が提唱することである。いかに少なく食べて、いかに効率よくエネルギーを発揮するかという省資源・省エネ・資源節約型競技会を世界に向けて提唱し、率先して実施することである。具体的には、1ヶ月間くらい断食をして、その後に戦う方式をとったらどうだろうか。これならば体格の小さい日本人がもっとも有利なはずである。欧米人などの大男は従来の体格を維持するだけに、かなりの食料が必要であり、断食をすればそれだけでふらふらになってしまい、競技どころではないだろう。つまり、たらふく食って力を出す競技会をやめ、食わないで力を出す競技会に切り替えればよいのである。これならば日本人が絶対に勝てるし、資源節約型の思想の普及のために、大きな宣伝媒体となり、結果として21世紀の地球を救うことになる。しかもこの競技会を実施すれば、日本人をはじめとする東洋人が資源節約型で、いかに地球環境にやさしい人種であるかを証明することができるし、資源浪費型の欧米人は、地球にとって害悪であるという宣伝をすることができる。

実際に現在でも、欧米人1人の1日の必要カロリーは、日本人の2人分に相当するだろう。資源節約型の21世紀には、GDPや経済競争力などを算出する場合でも、単純な人数割りではなく、それを生産した各国人の使用した資源やエネルギーを加味して評価すべきである。そうすれば、おそらくこれらの数値は、現在公表されているものとは、まったく違うものになるはずである。21世紀における経済統計などの基本的な考え方も、資源節約型思想のもとに、大きく転換すべきではなかろうか。

日本人は資源節約型の21世紀に、ぴったりの人種である。そのことに誇りと自信を持つべきである。