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京大上海センターニュースレター
142号 200714
京都大学経済学研究科上海センター

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目次

      新年の御挨拶

      「国際シンポジウム 近代上海史像の再検討」のご案内

      中国・上海ニュース 12.25-12.31

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新年の御挨拶

上海センター長 山本裕美

皆様に新年の御挨拶を申し上げます。皆様方の御健康と更なる御発展をお祈り申し上げます。

上海センターは2006年には以下のような活動を行いました。国際会議では、2月に国際セミナー「中国東北部振興における日本の役割」(報告者:楊棟梁南開大学日本研究院院長、玄東日延辺大学人文社会科学院副院長)を、3月には国際セミナー「共産党政権下の経済改革を比較する」(報告者:スサバンディット・インシシェメイラオス計画投資委員会国家経済調査研究所研究員、ヌゲン・ノグトアンベトナム国立政治アカデミー講師、新藤通弘アジアアフリカ研究所研究員、大西広副センター長)をそれぞれ開催しました。6月には国際セミナー「中国の産学連携」(報告者:胡建績復旦大学管理学院教授、王可炯上海復旦復華科技股份有限公司総経理)を、7月には国際シンポジウム「中国東北部振興と日本海両岸交流」(報告者:小河内敏朗元在瀋陽日本国総領事、権哲男中国延辺大学副教授、伊達俊行舞鶴港振興会常務理事、小島正憲小島衣料株式会社社長)をそれぞれ開催しました。

国際会議共催では2月にCOEと復旦大学日本研究中心とシンポジウム「経済発展過程におけるガバナンス問題」(報告者:京大:下谷政弘教授、八木紀一郎教授、植田和弘教授、復旦大:樊勇明日本研究中心主任他7名)、5月に吉林大学経済学院と国際セミナー「東北部老工業基地の経済発展」(京大側報告者:山本センター長、韓光燦院生他、吉林大側報告者:謝地教授、紀玉山教授等)をそれぞれ共催しました。吉林大学の李俊江院長より提携の申し入れがあり、今後交流協定締結に向けて交流する予定です。6月には三井住友SMBCと国際セミナー「中国の産学連携」を共催しました。更に11月には青海省西寧の青海民族学院において経済学院と学術討論会を開催するとともに講演会(報告者:山本センター長、大森経徳協力会副会長、宮崎卓助教授)を開催しました。同月には復旦大学日本研究中心及び京都大学のKyoto Sustainability Initiativeと国際セミナー「経済発展過程における環境保護―日本と中国の経験」(中国側報告者:張坤民元中国環保局副局長、馬中人民大学教授、馬永亮清華大学副教授、京大側報告者:植田和弘教授、山本センター長、森晶寿地球環境学堂助教授、院生金紅実、劉春發等)も共催しました。

国際会議参加では5月に中国東北部の長春で開催された「東北部振興のための日中経済協力会議」に昨年に引き続き上海センターミッションとして山本センター長、大森協力会副会長、小島正憲氏が参加しました。小島氏は図們江総合開発のセッションで報告し、大森副会長がコメントをしたことは大きな貢献です。また12月には復旦大学主催の「日中学術フォーラム」へ尾池総長が参加されましたが、この総長ミッションには宮崎助教授、曽憲明上海センター上海支所特約研究員も参加しました。

国内セミナーでは200611月に定例の「中国の自動車産業セミナー」(塩地洋教授主宰)を開催しました。これも恒例のブラウンバックランチセミナーは2006年は事実上休会となっていましたが、新年度には再開する予定です。

調査研究受託については国際協力銀行より受託プロジェクト「重慶市配電網改善円借款事後評価プロジェクト」(受託者代表:山本センター長)を受託して北京と重慶で山本センター長と宮崎助教授が調査を行いました。再度新年度再度調査して報告書を作成する予定です。

人事面では北野尚弘助教授の後任として同じく国際協力銀行と経済学研究科の包括的業務交流協定に基づいて宮崎卓助教授が6月に赴任しました。また上海センター運営委員会委員として森棟公夫新研究科長と植田教授が加わり、学内研究員として森晶寿地球環境学堂助教授が加わりました。

 新年度企画として1月には国際シンポジウム「近代上海像の再検討」(堀和生教授主宰)を7月には国際シンポジウム「西部大開発再考」を開催する予定です。後者に関しては既に200611月に上海センターのミッション(山本センター長、宮崎助教授、大森協力会副会長)が西安交通大学中国西部発展研究中心を訪問して1人の教授を派遣して貰うことが決定しています。

 以上が2006年の上海センターの活動状況です。新年も上海センターは種々の活動を実施して参りますので御支援の程宜しくお願い申し上げます。

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京都大学経済学研究科上海センタ−主催

「国際シンポジウム 近代上海史像の再検討」のご案内

■主催 京都大学上海センター   ■共催 上海センター協力会

日時 2007121日(日)午前9〜午後6時

■会場 京大会館(京都市左京区吉田河原町15-9 電話075-751-8311

■プログラム

午前9時〜12時

◇発表者 張忠民(上海社会科学院)近代上海における都市の発展と都市総合競争力

コメンテーター 金丸祐一(立命館大学)

◇発表者 陳計堯(東海大学)「近代上海食糧市場の変遷―米穀と小麦粉の比較研究1900-1936

コメンテーター 城山智子(一橋大学)

◇発表者 堀和生(京都大学)「上海の経済発展と日本帝国」

コメンテーター 久保亨(信州大学)

午後1時30分~6時

◇発表者 李培徳(香港大学)1920年代から1930年代まで上海銀行家の横領

                         上海商業儲蓄銀行を事例として─」

コメンテーター 金丸祐一(立命館大学)

◇発表者 蕭文嫻(大阪経済大学)「中国幣制改革と外国銀行」

コメンテーター 城山智子(一橋大学)

◇発表者 小瀬一(龍谷大学)「開港場間貿易と中国の市場統合」

コメンテーター 古田和子(慶応大学)

◇発表者 木越義則(京都大学)「両大戦間期上海における貿易物価構造」

コメンテーター 久保亨(信州大学)

午後記念レセプション

■事務連絡先 606-8501 京都市左京区吉田本町 京都大学大学院経済学研究科  堀 和生    

       電話 075−753−3438 ファックス 075−753−3499

       e-mail      hori@econ.kyoto-u.ac.jp

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中国・上海ニュース 12.2512.31

ヘッドライン

                     中国:9月末現在、対外債務残高は3049億米ドル 

                     中国:郵政貯蓄銀行、07年1月に開業へ

          中国:台湾南沖の地震で海底ケーブ破損、国際通信に障害

          中国:サービス貿易の赤字が拡大

          石油:CITIC、カザフスタンの大型油田を買収済み

          中国:自動車輸出台数倍増、06年は34万台超

          自動車:奇瑞汽車とクライスラー、小型車生産で提携へ

          自動車:東風ホンダ、05、06年産CRV 5万台リコール

          上海:株式市場綜合指数2600点突破、年間130%の上昇

          上海港、06年貨物取扱量、世界第1位を保持

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