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京大上海センターニュースレター
214号 2008522
京都大学経済学研究科上海センター

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目次

○上海センター・シンポジウムのご案内

      中国・上海ニュース 5.13-5.20

続報 : 香港での聖火リレーとカルフール不買運動の現況

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上海センター・シンポジウムのご案内

アジア共同体を京都から構想する」

 20021月、シンガポールで当時の小泉首相が「東アジア共同体」を提唱して以来、日本でも「東アジア共同体」の枠組みに関する議論が日本国内で、また多国間で交わされています。「ASEAN+日中韓」なのか、さらにインド、オーストラリア、ニュージーランドを含めた「ASEAN+6」なのか、などが論点となっています。今回は、これらの論点に加え、共同体の必要性、条件、現実性などの問題について、中国、韓国の関係部門の研究者に論じていただきます。日本側からも、この分野の研究書を最近出版された坂東慧国際経済労働研究所会長、また本上海センター設立に貢献された本山美彦京都大学名誉教授・大阪産業大学教授のご報告をいただきます。

 なお、本シンポジウムに先立ち、13:00-13:45には上海センター協力会総会を経済学部大会議室で開催、シンポジウム終了後には、再び当会場にて懇親会を開催します。合わせご参加いただければ幸いです。

日時 2008630() 午後2:00-5:45

会場 京都大学時計台記念館2階国際交流ホール

総合司会 山本裕美 京都大学経済学研究科上海センター長

討論司会 大西 広 京都大学経済学研究科上海センター副センター長

報告者

@張 燕生 中国国務院発展改革委員会対外経済研究所所長「東アジア共同体-中国の視点-

A安 乗直 ソウル大学名誉教授「東アジア共同体-韓国の視点-

B板東 慧 国際経済労働研究所会長「東アジア共同体かアジア共同体か」

C本山美彦 京都大学名誉教授、大阪産業大学教授「日本は米国の軛から逃れることができるか」

 

共催    京都大学上海センター協力会  後援 北東アジア・アカデミック・フォーラム

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中国・上海ニュース 5.12−5.18

ヘッドライン

 中国:四川大地震者4万1353人、負傷者27万4683人

■ 中国:四川地震発生から1週間、全国一斉に3分間の黙祷 

■ 中国:世界11カ国が四川省大地震関連の衛星データを提供 

■ 中国:中央政府、被災者生活援助に25億元を緊急支出 

■ 台湾:新総統就任、大陸側と対話の早期再開を望む

■ 台湾:四川大地震に寄付金多額募る

■ 武漢:一大自動車生産拠点を目指す

■ 北京:08年最大規模の黄砂発生

■ 四川:工業企業1万4千社が被災、損失670億元

■ 上海:輸入製品・技術博覧会の開催が決定

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≪続報 : 香港での聖火リレーとカルフール不買運動の現況≫

12.MAY.08

香港:美朋有限公司 董事長 小島正憲

5月2日 香港での聖火リレー

香港での聖火リレーの実状について、わが社の小島高典が現地取材を行いました。その報告を皆様のもとにお届けしたいのですが、画像付きでたいへん重いメールになっています。皆様に送信させていただくと、受信時にご迷惑をおかけするかもしれませんので、ひとまず割愛させていただきます。また中小企業家同友会のHPに掲示しようかとも思いましたが、時節柄、それも断念しました。もしご興味をお持ちの方があれば、

下記のアドレスまでご連絡ください。取材報告を送信させていただきます。

j63@kjm.dion.ne.jp 

 

5月3日 マカオでの聖火リレー

5/05付けの時事速報によれば、マカオ当局が3日の北京五輪聖火リレーで抗議デモを防ぐため、労働組合活動家を警察の厳重な監視下に置き、外出を事実上禁じるなど異例の措置を取ったと報じている。ある労組関係者は、「3日に外出すれば、警察に連行される状況だったので、抗議行動を断念した」という。

 

5月8日 中国各地でのカルフールの不買運動

上海のカルフール古北店でも、数日前から、店頭に謝罪文が掲示されるようになった。内容は下記のようである。@カルフールは北京五輪と上海万博を全面的に応援している。A過去においてカルフールは、中国政府が主催する植樹運動や教育運動に積極的に参加し、多額の寄金をしてきた。B最近の雪害にも、「中国紅十字会」に200万元を寄金した。売り上げは半減状態が続いている模様である。

カルフール中山公園店でも、客足は戻っていないし、店頭の壁面に古北店と同じ掲示がしてあった。さらに奇妙なことに、その横に人員の大量募集の張り紙がしてあった。今回の事件があって、従業員が大量に退社したのではないかと思われる。

カルフール武寧店でも客は少なく、いつもは満杯のレジが3分の1しか開いていなかった。従業員に聞いてみると、お客さんが激減しているからだという。