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京大上海センターニュースレター
219号 2008626
京都大学経済学研究科上海センター

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目次

      上海センター・シンポジウムのご案内

○中国四川省大地震被災者に対する義捐金募集のお知らせ

      中国・上海ニュース 6.16-6.22

西安交通大学との交流について

西安交通大学との交流協定締結を喜ぶ

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上海センター・シンポジウムのご案内

アジア共同体を京都から構想する」

 20021月、シンガポールで当時の小泉首相が「東アジア共同体」を提唱して以来、日本でも「東アジア共同体」の枠組みに関する議論が日本国内で、また多国間で交わされています。「ASEAN+日中韓」なのか、さらにインド、オーストラリア、ニュージーランドを含めた「ASEAN+6」なのか、などが論点となっています。今回は、これらの論点に加え、共同体の必要性、条件、現実性などの問題について、中国、韓国の関係部門の研究者に論じていただきます。日本側からも、この分野の研究書を最近出版された板東慧国際経済労働研究所会長、また本上海センター設立に貢献された本山美彦京都大学名誉教授・大阪産業大学教授のご報告をいただきます。

 なお、本シンポジウムに先立ち、13:00-13:45には上海センター協力会総会を経済学部大会議室で開催、シンポジウム終了後には、再び当会場にて懇親会を開催します。合わせご参加いただければ幸いです。

日時 2008630() 午後2:00-5:45

会場 京都大学時計台記念館2階国際交流ホール

挨拶   森棟公夫 京都大学経済学研究科長

総合司会 山本裕美 京都大学経済学研究科上海センター長

討論司会 大西 広 京都大学経済学研究科上海センター副センター長

報告者

@張 燕生 中国国務院発展改革委員会対外経済研究所所長「東アジア共同体-中国の視点-

A安 乗直 ソウル大学名誉教授「東アジア共同体-韓国の視点-

B板東 慧 国際経済労働研究所会長「東アジア共同体かアジア共同体か」

C本山美彦 京都大学名誉教授、大阪産業大学教授「日本は米国の軛から逃れることができるか」

 

共催 京都大学上海センター協力会  京都大学人文科学研究所中国研究センター

後援 北東アジア・アカデミック・フォーラム

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中国四川省大地震被災者に対する義捐金募集のお知らせ

去る512日、中国四川省で発生した大地震は、なお広範な地域に深い爪痕を残しており、復興までにはなお時間がかかるものと考えられます。

我が京都大学大学院経済学研究科上海センターといたしましても、近年研究・調査を通じて、中国内陸部との密接な関係を構築してきておりますところ、被害に遭われた方々のご冥福をもお祈りしつつ、一刻も早い現状回復に向けて、何らかの貢献をしたいと考えておりました。

この度、学内においても義捐金募集及び送付の体制が整いましたので、下記要領にて義捐金を募り、在大阪中国総領事館に送付することといたしました。

中国経済に関心をお持ちで、弊センターを平素より応援してくださる皆様方の、暖かい御理解と御支援につき、心よりお願い申し上げます。

平成20613

京都大学経済学研究科上海センター長/教授 山本 裕美

1.主催:京都大学経済学研究科上海センター
2.募金方法:

(1)口座振込:銀行名  京都銀行百万遍支店

口座番号 普通 4062664

口座名  京都大学上海センター(キョウトダイガクシャンハイセンター)

(2)シンポジウム時の募金:

630日に当センター主催予定の上海センター・シンポジウム「アジア共同体を京都から構想する」においても、受付に募金のための箱を設置させていただきます。(場所:京都大学時計台記念館2階国際交流ホール前)

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中国・上海ニュース 6.16−6.22

ヘッドライン

■ 中国:石油製品価格が引き上げ

■ 中国:5年連続の夏作物豊作、今夏収穫量250万トン増 

■ 中国:07年末の域外金融資産が大幅増の2兆米ドルに

■ 中国:07年ソフトウェアの売り上げ、正規版44%増、海賊版7%減

■ 中国:1−5月鉄鉱石の輸入量20%増、ロシア産急増

■ 内蒙古:石炭液化プラント、9月テスト運転

■ 北京:4−6月フランスへの観光客が激減

■ 北京:五輪大会に向け、7月20日から交通規制実施 

■ 上海:台湾・台北市長が来訪

■ 広東:海自駆逐艦、初の中国訪問、湛江軍港に入港

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西安交通大学との交流について

経済学研究科教授 大西 広

519-23日の間、上海センター山本センター長、上海センター協力会大森副会長(この度西安交通大学の特別顧問になられた)と小生で西安交通大学を訪問し、研究を披露(山本「日中農業政策比較」、大西「省別成長率格差の動向」、大森「中国の格差解消の為の税制改革提言」)。また、京都大学経済学研究科と西安交通大学公共政策与管理学院、上海センターと西部発展研究中心との学術交流協定の締結を行なった。この訪問は、一応我々の研究報告のために先方が招待するとの形式をとったため、山本センター長と私は国際交通費と滞在費をいただいたが、この報告以上に重要な任務としてあったのは、これまで大森副会長などの努力で準備の進められてきた上記学術交流協定の締結とその具体化のための討論であった。西安交通大学は中国西部における学術の中心としてあり、その研究拠点として持つ意義は特別なものがあるからである。

実際、先方が諸外国と結んでいる国際学術協定の内容、協定校の名前は蒼々たるものであった。ハーバード、スタンフォード、プリンストン、ミシガン、オックスフォードと続き、日本では慶応、早大と結んでいる。それに先ごろ、京大の本部との協定も成立し、今回、それに経済学研究科および上海センターの部局間、センター間協定が加わったという形となる。西安交通大学公共政策与管理学院と西部発展研究中心の両方を動かす実力者の朱正威教授は欧米とではなく、日本との交流を進めたいとの意向を強く持たれており、それがこの交流促進の強い意欲となって現れている。

氏が言うには、今の中国が学ぶべきは欧米の経験ではなく日本の経験である。中国の農業にとってアメリカ農業の経験は役に立たない。中国の都市計画にとっては道幅が狭くてもやっていける香港や日本の経験が大事だ、などである。京都大学がただ有名な大学だというだけではなく、この日本の大学と是非是非交流したいのだとの非常に強い意欲を感じられたのが何よりも嬉しい。実のところ、氏も以前は日本に対して偏見を持っていたが、昨年の京大シンポに招かれ、そこで出された日本側の質問に非常な感銘を受けて考えを180度変えたという。これが機会となったと聞いてまた嬉しく思った。

 したがって、ここでは、こうした意欲ある交流がどのような方面で期待されているかを紹介してみたい。その一番重要な柱として提案を受けたのは、京大からの3ヶ月、6ヶ月、1年といった短期の講師派遣である。英語(or中国語)で学生ないし修士院生に対して、講義をし、往復運賃と一月6000-7500元の生活費を受け取れる、ということで、講義テーマは何でも良いとのことである。サバティカルを予定の研究科教員は是非是非真剣に検討されたい。

 また、第二に強調されたのは、毎年100人の博士課程院生を日本の有名大学に派遣し、研究者として育てるというプログラムの利用である。西安交通大学でも毎年5-10人の枠があるがうまく使えてないらしい。日本側としても、これも中国人の弟子を育てる非常に良いチャンスだから、研究科教員は先方から各研究テーマについて受け入れ希望があった際は是非お受けいただきたい。西安交通大学は本当にハイレベルの学生を有しているからである。

 さらに、この他、環境問題、地域問題、民族問題や農業問題といったテーマでの共同研究や先方の教員を非常勤講師として招聘する可能性についても話し合われた。これらもおいおい具体化していきたい。

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西安交通大学との交流協定締結を喜ぶ

京都大学上海センター協力会副会長 大森經徳

  (西安交通大学中国西部発展研究中心 上級顧問)

このたび足かけ3年がかりで準備交渉を進めて来た京都大学経済学研究科と中国陝西省西安交通大学公共政策与管理学院及び京都大学上海センターと中国西部大開発の中心組織である同大学中国西部発展研究中心との間に学術交流協定締結の話がまとまり、その調印式と記念講演会に出席する為52124日まで西安交通大学を訪問して来ました。

 この話は当初2004年か2005年に北京大学で、2006年に西安交通大学で開催された日中の主要大学学長会議の席上、京大の尾池総長と西安交通大学の学長が、京都と西安という関係もあり、大学の格も夫々の国でトップクラスということもあり、お互いに学術交流をしようと意気投合されたことに始まっています。

しかし、京大の内規として、大学本部間の交流協定締結の為には、それ以前に複数の部局間で実質交流が行われていることが前提という規定があり、その為尾池総長の意を受けた前経済学研究科長の西村周三副学長(中国・アジア担当)及び山本裕美上海センター長より、小生が2001年から1年間西安交通大学に語学留学し、その後もたびたび同大学を訪問していた関係上、京大上海センターと交流協定を締結するのにふさわしい学部乃至組織と、それにふさわしい有力教授を紹介して欲しい、とのご依頼を受けたのがそもそものはじまりでした。

 そこで、留学中より親しくしていた同大学管理学院大学院修士課程学生の姜展鲲君(現在早稲田大学大学院留学中)に依頼、相談の結果、20067月に同大学を訪問し、同大学の国際交流全体を取り仕切っておられる副学長級の実力者丰镇平博士・国際合作与交流処処長、中国の西部大開発の専門研究機関で国家級組織の同大学中国西部発展研究中心(理事長・主任は元陝西省長の張勃興氏)の常務・副主任で、同組織の実質上のトップである朱正威公共政策与管理学院教授・執行院長並びに経済与金融学院の趙昌昌分党委書記副教授と李国平同学院教授に夫々面談し、京大経済学研究科及び同上海センターとの交流希望と、20077月の京大上海センター主催の中国西部大開発とその後の進展状況(仮称)に関する国際シンポジウムへの講師派遣を要請しました。その結果丰镇平処長より、朱正威執行院長と相談の上、適任者を来年京大へ派遣できる様にします、との回答を得ました。

 帰国後、以上の結果を山本裕美上海センター長に報告、早速その年の11月に山本上海センター長、宮崎上海センター副センター長と大森が再度西安交通大学を訪問し、丰镇平処長、潘季中国西部発展研究中心副理事長・副主任ほかの教授方と面談、交流の席上、山本上海センター長より正式に20077月の京大上海センター主催の国際シンポジウムに講師の派遣を要請、快諾を得たものです。

 この時は、朱正威教授は北京の中央党校へご出張中の為お会い出来ませんでしたが、結局20077月の上海センターの国際シンポジウム「内陸部に発展する中国経済」には、この中国西部発展研究中心の実質トップである朱正威教授が講師として、又通訳として同秘書長の蔡艳芝准教授が来日して下さり、「中国西部大開発の進展と今後の課題」というこのシンポジウムの狙い通りの明快な講演をして頂きました。その時、聴衆より出された厳しい質問に対しても、逃げることなく、真正面から受け止められ、可成りの時間をかけて、丁寧、誠実に回答して頂き、聴衆にも好印象を与え極めて好評でした。

 又、このシンポジウムの翌日には、上海センターの教授、准教授方と今後の学術交流協定の締結を前提とした実務的な打合せが長時間に亘り行われ、今回の西安での協定調印に至ったものであります。

 尚、この後日談として、先に大西広副センター長が書いておられる通り、このシンポジウムで日本側聴衆から出された質問が「朱正威教授の日本への偏見を一掃し、教授に大きな感銘を与え、教授の日本への考え方を180度変えた、と話されていた」そうですが、本件は今回の交流協定締結にも重要な影響を与えているものであり、同時にその質問の主と、質問の内容、その時の朱教授の回答内容等を、私大森はよく覚えておりますので、少し要点を記録の意味も含めご披露しておきます。

 先ず質問の主は、岸本新兵衛氏で、京大法昭和33年卒、猪木ゼミの論客で、若い頃米国のコロンビア大学に留学され、帰国後勤めていた大阪酸素(株)の役員にもなった私大森の京大ESS時代からの友人で、私が勧誘して当初より京大上海センター協力会会員になってもらっている君です。昨年1110日の米国デロイト・グループ中国部長で、米国で活躍中のチャイニーズ・アメリカン100人会の副会長もしておられたジョージ・クー氏の講演会その他にもよく参加頂いている友人です。

 当日の質問は、大きくは1つ、分ければ2つの質問乃至提言でした。

 質問1.中国は共産党一党独裁の国であるがそういう体制の国であっても、三権分立は

非常に大事である。国務院中心の行政部門と全人代の立法機関と司法部門は、ハッキリ区別しておかねばなりません。

特に司法部門は、他の権力から厳然と独立させておかねばなりません。司法部門が他の権力から影響される体制は絶対に不可である。これが他の権力(例えば中国共産党等)に左右される様では、世の中は決して良くならない。

この点中国ではどうですか?

 質問2.報道機関の言論の自由を、一党独裁の国なので、一定の範囲内、一定の枠内でもいいから、自由にしておくことが大事である。行政や政治が口をはさめない様にしておくことが大事です。

     不正、腐敗が起った時に、ジャーナリズムが報道できる様にしておくことが必要です。この報道をしにくくしたりすると、暗黙のうちにこれを消すとか、かくすようになります。これでは不正も腐敗も無くならない。これを警察のみに任せていては、とても守り切れない。不正はなくならない。国民一人一人が不正を訴えれる様にしておかねばダメです。

この点中国ではどうなっていますか?

 この2つの厳しい質問に対し、朱教授は、真正面から受け止め、おっしゃる様に中国はまだ社会体制そのものも発展途上国なので、正直言ってまだ三権分立はそこまで徹底できていません。ジャーナリズムの報道の自由も然りです。

 しかし、我々もその必要性は十分承知しているので、少しづつではあるが自由に、オープンになりつつあると思う。徐々にではあるが良い方向へ動きつつある、と思うので、いずれにせよもう少し時間を頂きたい、と正直に、且つ真面目に、一生懸命回答しておられたのが印象的でした。

 尚、この質問中に、私の近くにいた大阪府日中友好協会の有力メンバーの一人は「こんな場で、あんな質問をして、朱先生に失礼だ」と怒っていましたので、私は、中国内ではこの様な質問はしにくいかも知れぬが、ここは日本だし、正論だと思うし、彼も一応、一定の範囲内、枠内でもいいから・・・等と一応の配慮をしながら発言しているし、あの程度ならいいんじゃないですか、と話したことを覚えています。

 この後日談として、後、岸本氏は通訳をしてくれた京大大学院生のその女性に、懇親会の折名刺を貰い、シンポジウムの翌日に、同じ内容をもう少し整理した分かり易い文章にしてメールし、中国語に翻訳の上、西安の朱教授にメール送信しておいて欲しいと依頼し、彼女はその通りにしてくれたそうです。

今回の帰国後、岸本氏からその全文を入手しましたが、長くなりますのでここでは省略させて頂きます。

 京大上海センター及び同協力会の国際シンポジウムや協力会会員その他との交流もここまでレベルアップして来ていることに、私自身深い感銘を受け、大いに喜んでいる次第です。

 協力会会員の皆様も、こういう話をご参考として頂き、今後のシンポジウムその他の会合でもどうかご遠慮なくご参加、ご発言、ご提言等をどしどしして頂きたいと思います。

大歓迎致します。

 この協定成立の結果、山本裕美上海センター長と大西広上海センター副センター長は、夫々西安交通大学の客員教授を、私大森は西安交通大学中国西部発展研究中心の上級顧問(顾问SENIOR ADVISER)を委嘱され、夫々就任しました。

 尚、就任の翌日、留学していた漢語進修学院へ行き、当時の先生方(老)と留学生弁公室主任の鄭老、同副主任の王老に上級顧問の委嘱状と記念講演の全文を手交すると同時に、在学中の日本人留学生17名全員にも講演原稿「日本からの提言−累進課税の強化を中心に、中国の貧富の格差解消の為の各種税制改革の提言(大森私案)及び中国経済の長期安定発展への提言」を渡し、何人かの留学生と歓談、激励して来ました。皆さん一様に喜んで頂きました。

 ちなみに、私の留学していた2001年頃は一番多い留学生は日本人で35名位、二番目が韓国人で2728名位でしたが、今はそれが逆転しており、一番多いのが韓国人で34名、二番目が日本人で17名ですから、丁度韓国人の1/2ということになります。

 同日夕刻には、西安滞在中の5日間親身にお世話や通訳をしてくれた准教授蔡先生、大学院生姜展君、日本語学科学生李文平君を、行きつけの日本料理店“恵里”に招待し、お礼の一席を設けておきました。同時にこの店の友人の日本人社長にも大変喜んで頂いたことをつけ加えておきます。

 このほか、本来京大の内規上複数の部局との実質交流の実績があってはじめて大学間協定が締結できる、と聞いており、総長からのご依頼事項でもあり、張り切ってこの足かけ3年間種々の努力をして今日に至った訳ですが、どういう事態の変化があったのか現在のところ分かりませんが、帰国後聞いた話ですが、つい先ごろ大学間協定が我々より少し早く、例外的に先に締結されたことを知りました。

 この理由は、現在のところ不明で私の推測の域を出ませんが、近々尾池総長が退任されます関係と、2年以上前から総長−学長間の約束事だったことを考慮し、経済学研究科と上海センターの先方との協定締結もすでに内定していることでもあり、例外的に本部間協定が一寸先に締結されたのではないか、と思っております。

 しかし、いずれにせよ当初からの目的でもあった大学間協定まで同時に一気に出来てしまったことは、これ又二重の喜びであり、京大と西安交通大学との間の今後の末永い学術交流のルートを開いた意味は大きく、取り敢えずの目的達成に満足すると同時に、このルートを使って現代の遣唐使達が頻繁に往復することにより、今後大きな成果が生れることを期待するところ大であります。

 それにしても、京都府と陝西省との友好提携25周年の記念行事がいろいろ企画・実行されつつある、この記念すべき年に、京都大学と西安交通大学との種々の交流協定が締結出来たことは、京大卒業生として誠に喜ばしく、何か大きな運命の糸を感じている次第です。

 最後に、今回種々お世話になった3人の方々にお礼を申し上げたいと思います。

 先ず第1は、先に述べた西安交通大学管理学院修士課程在学中の姜展鯤君です。同君は、私が西安交通大学留学中の日本語学科学生で相互学習をしていた若い友人です。今回の交流の橋渡しを総長から依頼された時、先ず最初にこの姜君に電話し、西安交通大学の国際交流部門の責任者と西部発展研究中心の責任者と経済学院長に会えるようにして欲しい、と依頼しました。これに対し、姜君は短期間に夫々の責任者のアポをとってくれ、20067月に私が1人で西安交大を訪問した時には、案内役と通訳をしてくれました。その後、11月に山本センター長、宮崎副センター長とご一緒した時のアポ取り、更に今回の私の西安交大での講演の際には、通訳も立派にして頂きました。このように同君は今回の協定成立の陰の功労者であり、ここに記録に留め、深い感謝の意を表しておきたいと思います。

 次に、今回の本協定締結や記念講演会の為の出張段取り等先方との交渉を全面的にお引受頂き、諸準備をして頂いた上海センター副センター長の宮崎卓准教授並びに私の講演原稿を事前に中国語に翻訳してくれた京大研修員で、京大経済学博士の韓光燦君にも厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。