京大上海センターニュースレター
77号 2005104
京都大学経済学研究科上海センター

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目次

   上海センター・自動車シンポジウムのご案内

   中国・上海情報 9.26 -10.2

○国際交流科目「中国の社会・経済・文化」の中国臨地研修報告

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京都大学上海センター・中国自動車シンポジウムの御案内

日時・会場 2005115()12時 京都大学法経総合研究棟大会議室

プログラム

挨拶 京都大学総長 尾池和夫                                                                  

第1部 市場はどこまで拡大するか――需要面の定量分析―                                                 

報告(1)現代文化研究所中国研究室研究主事 廖静南

報告(2)野村総合研究所事業戦略コンサルティング部

グループマネージャー上級コンサルタント 北川史和

報告(3)三菱総合研究所産業・市場戦略研究本部産業戦略研究部

国際産業研究チーム主任研究員 赤羽淳                     (社名五十音順)

2 パネル 品質・開発力をどう見るか――供給面の定性分析――

松下電器産業グローバル戦略研究所首席研究員 安積敏政

元東風本田発動機技術顧問 小澤晃

小島衣料代表取締役社長 小島正憲

ダイハツ工業製品企画部副部長 津曲正人

元いすゞ中国事務所所長・中国担当部長 中村研二

愛知大学経済学部教授 李春利                                               (氏名五十音順)

懇親会 

なお,事前のお申し込みがなくても御参加頂けますが,会場準備の都合上,下記までEメイルで御連絡頂ければ幸いに存じます。シンポジウム,懇親会とも参加費はございません。

京都大学大学院経済学研究科 塩地洋

shioji@econ.kyoto-u.ac.jp tel:075-753-3428 fax:075-753-3492            ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

中国・上海ニュース 9.2610.2

ヘッドライン

           中国人民銀予測:2005年経済成長率9.2%

           中国:ビジネス最適都市は上海、2位は北京

     中国:2004年の海外直接投資額610億ドル、世界第3位

     中国:民間企業の2006年原油輸入許可量を発表

     中国:国慶節連休、航空便乗客数12%増の260万人に 

     中国:政府公式サイト開設 国民との交流も

     国際:中国・ベトナム高速道路が年内に完成、投資額37億元

     天津:中国初の原子炉海水淡水化工場を建設

     北京:4テラのスパコン「曙光4000H」開発に成功

     中台関係:金門島、馬祖島で台湾ドルと人民元の交換業務開始

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国際交流科目「中国の社会・経済・文化」の中国臨地研修報告

上海センター副センター長 北野尚宏

本学では、学部学生の国際体験推進のため、今年度、国際交流科目を創設しました。経済学研究科は、上海センターを活用して、同科目の第1号となる「中国の社会・経済・文化」を提供することになり、89日より22日までの14日間、復旦大学・上海センター支所を拠点に、4学部15名の学生(1回生5名、2回生8名、3回生2名)が参加しての臨地研修を上海市、安徽省、江蘇省で実施、無事帰国しました。小生は、本学国際交流センター森純一教授とともに本科目を担当し、実施に当たっては復旦大学日本研究中心の全面的協力を得ました。
 初日の歓迎会には、上海滞在中の入倉理事ご夫妻にもご出席いただけました。学生は、都市と農村の格差、環境問題、対中ODA、など、それぞれ自分でテーマを決め、事前に文献に当たり、現地では、復旦大学日本研究中心の教授陣等による授業を受講するとともに、 同中心及び上海センター支所の協力を得て、各地で関連の施設や史跡だけでなく、職業学校や農家なども訪問するなど、多彩なフィールドワークを行ない、帰路は上海から神戸へのフェリーに乗り(23日)、船上で帰国後提出するレポートの骨子の発表会を行うという体験をすることもできました。
 中国はもちろん海外もはじめてという学生も多く、流ちょうな英語や日本語を話す復
旦大学の学生から刺激を受けたり、街中で地元の人たちに親切にされたり、日本の将来に危機感を募らす在上海の駐在員の方々からハッパをかけられたり、中国に直に接し、また様々な出会いを通じて、各人なりに収穫があったようです。10月初旬には復旦大学より12名の学生が京大で研修を行います。研修に参加予定の復旦側学生とは今回交流ができたので、受講生たちは今から再会を心待ちにしているようです。
 なお、本臨地研修実施にあたっては、協力会会員の皆様をはじめ多くの方々のご協力をいただきました。厚く御礼申し上げます。
 
(参考)
 
1.学生のテーマと関連する主な訪問先は次のとおりです。
中国の農村問題、都市と農村の格差、出稼ぎ労働者の現状(安徽省巣湖市の農家訪問、列車に乗って乗客にインタビュー)

中国現代史、上海のユダヤ難民、太平天国の乱(上海旧租界や蘇州の史跡を訪問)
中国の教育(安徽省で農村部の職業学校を訪問)
中国経済の現状、浦東空港の機能、自動車産業(オムロン上海訪問、浦東空港・上海
サーキット見学、本学OBをはじめとする在上海の駐在員との交流会)
中国の環境問題、水問題、対中ODA(対中円借款事業である蘇州市下水処理場、宝山
製鉄所内の港湾・発電所訪問)
中国の映画、中国人と日本人の身体動作の違い(訪問した都市で映画鑑賞、太極拳を
宿舎で知り合った中国の方に教えてもらう)
2.京大HPに掲載された記事と写真
http://www.kyoto-u.ac.jp/cgi_build/back_number/topics.htm
822日の記事)