カリキュラムポリシー

京都大学経済学部の教育理念は、経済学の学習を通じて、多様な人間的価値を基礎にした地球社会の調和ある発展に寄与しうる人材、複雑化を増した現代社会の諸問題に確かな専門的基礎知識をもって取り組める人材、豊かな人間愛と人権感覚を備え、公正を求める廉潔な心情をもった人材を育成することである。このような教育理念を実現するために、次のような方針に沿ってカリキュラムを作成している。

  1. 豊かな知性と人間性を育む教養教育を基盤として、その上に、新たな知の創造につながる基礎教育と専門教育を積み上げる。そのために1年生向けの入門科目群、2年生以上向けの専門基礎科目群と専門科目I群、3年生以上向けの専門科目II群、先端的あるいは実務的な特殊講義(大学院との共通科目や社会人講師による講義)および演習(1年次から)からなる体系的なカリキュラムを構築する。
  2. 共通の基礎のうえで柔軟な専門性を獲得することを支援するために、「歴史・理論コース」「政策コース」「マネジメントコース」および「ファイナンス・会計コース」という4つの履修モデルを提示する。さらに、一定の条件を満たした学生を当該コースの修了者と認定することによって、系統的な履修をガイドする。
  3. 多元的な接近法を学ぶ機会を提供するために、本学法学部科目や他学部科目、国内の他大学科目、外国の大学科目、交換留学制度にもとづく外国の大学での科目についての履修を認め、個別に単位認定を実施する。
  4. 社会の変化に際しても自主的、積極的に対応できる学士力を涵養するため、対話を根幹とした自学自習の姿勢を効果的に修得させる。本学部では、学部科目はすべて選択科目で必須科目はない。これは、学生が自主的な選択によって自由に学ぶことを方針としているためである。また少人数教育である演習では、各教員が特定のテーマで指導するが、基本は参加する学生自身の自学自習に基づく報告発表と学生相互の間での討論である。