京都大学大学院経済学研究科付属プロジェクトセンター

12月12日(金)【応用マクロ経済学セミナー】を開催しました。

2014年12月15日

12月12日に応用マクロ経済学セミナーを開催し、慶應義塾大学の廣瀬康生先生に”Changes in the Federal Reserve Communication Strategy: A Structural Investigation”というタイトルで報告していただきました。

この研究では、標準的にDSGEモデルの枠組みで使われている金融政策ルールに、予期されたショックと予期されないショックを導入することで、アメリカ連邦準備制度の金融政策の変化について分析を行っています。具体的には、構造推定されたモデルを元にhistorical decompositionを行うことで、経済の参加者が「前もって」理解している、システマティックに行われる金融政策ルールからの乖離(=予期されたショック)がどのように変化してきたか、を分析しています。とりわけ、1990年代中盤以降、予期されたショックの重要性が増し、連邦準備制度理事会が近い将来における金融政策のスタンスについて、経済の参加者とのコミュニケーションをより重視してきたことが明らかにされました。また、参加者を交え、本研究をもとにした更なる拡張についてなど、活発な意見が交わされました。

 

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