学部・大学院・特殊講義(2007)

先端経済分析と現代経済 テーマ:実践的行動経済学・経済心理学

かって経済学では、超合理的なホモエコノミクスのみを取り扱っていると批判を浴びてきた。しかし、近年、カーネマンのノーベル経済学賞受賞に代表されるように、限定合理性研究への注目が高まっている。
この講義では、注目著しい行動経済学・経済心理学について、基礎知識を習得し、さらに、実際に実験を通じて効用関数パラメータの測定や、アノマリーの発生を考察する。
参加段階での基礎知識は特に求めないが、参考文献の多田洋介(2003)または友野典男(2006)を一読しておくことが望ましい。
講義では、各種心理実験の追試(アレの反例、エルスバーグの反例など)、新しい実験手法による時間選好率、危険回避度の測定を重視する。
受講生には、積極的な実験への参加を期待したい。

参考文献
多田洋介(2003)『行動経済学入門』日本経済新聞社
友野典男(2006)『行動経済学』光文社新書
C.F. Camerer, G. Loewenstein, and M. Rabin (eds) (2004) Advances in Behavioral Economics, Princeton.


レポート案内 2007年12月4日 記

自らの研究を紹介しながら、行動経済学・経済心理学の最先端の世界を紹介してきました。毎回、熱心な質疑応答があり、京大生も捨てたものではないと感心しました。さて、学期末レポートについて連絡します。

レポートは、私が作成した「リスクと時間とお金に関する意識調査」を皆さんが身の回りに実施し、自分なりに分析して、レポートにまとめて下さい。「リスクと時間とお金に関する意識調査」は以下からダウンロードできます。レポートの内容、形式は問いません。どのような着眼点でも構いません。データから読み取れることを述べて下さい。皆さんなりの行動経済学・経済心理学のセンスを磨いて下さい。

・ AB-impulsivity-anomaly.pdf (コンジョイント質問がAB16問 原則こちらを用いること)
・ A-impulsivity-anomaly.pdf (コンジョイント質問がA8問 こちらを用いても良い)
・ B-impulsivity-anomaly.pdf (コンジョイント質問がB8問 こちらを用いても良い)
・ AB-impulsivity-anomaly.xls (質問回答用紙)

注1:身の回りで最低10名以上のサンプルを集めること。
注2:危険回避度・時間選好率を同時測定するコンジョイント分析も実施して下さい。しかし、計量経済学的な知識が必要となることから、必ずしもコンジョイント分析をレポートの中で展開する必要はありません。
注3:提出期限 2008年1月8日(火)正午まで
注4:提出方法 ida(at)econ.kyoto-u.ac.jp (at)=@までメイルすること。その際、「特別講義レポート」と題名を付けること。必ず、学部、学年、学籍番号、氏名をメイル中に明記すること。提出物はレポート(word、pdf様式など)とサンプルデータ(excel様式)。

今後の講義の予定は以下の通りです。
2007年12月4日 通常講義
2007年12月11日、18日 休講
2008年1月8日 レポートの論評を兼ねた通常講義
2008年1月15日 予備週 場合によって講義あり

質問や相談があれば、気軽に研究室(614号室)を訪問すること(075-753-3477で在室を確認)。多忙のため、メイルに対するレスは期待しないこと。


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