院・公共経済学(2000)
Public Economics


 2000年度大学院では、情報通信産業をはじめ、電力・ガス・交通のようなネットワーク産業の理論と政策を分析するネットワーク・エコノミックス(中級)を講義します。

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前期レポートについて
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公共経済学(2000)シラバス

授業科目名:公共経済学
英文名:Lectures on Public Economics
単位数:4単位
担当者所属・職・氏名:経済学研究科 助教授 依田高典
期間:通年
テーマ:ネットワーク・エコノミックス(中級)
受講についての必要な予備知識:ミクロ経済学・産業組織論・計量経済学
評価の方法:平常点と前後期のレポートによって評価します。
テキスト・参考文献:必要な参考文献(主に専門雑誌の論文)はその都度指示します。
オフィスアワー:講義終了後1時間、また予約により随時

授業計画:

1. 本講義では、 (情報通信・エネルギー・交通のような) 現代のネットワーク産業の理論・実証・政策の(産業組織論ならびに公的規制論のような)経済分析のための学習をします。

2. 取り扱う主要トピックは以下の通りです。

i)「新旧産業組織論とネットワーク・エコノミックス」
ii)「コンテスタビリティ:理論」
iii)「コンテスタビリティ:政策」
iv)「ボトルネック独占」
v)「アクセス・チャージ」
vi)「テレコム改革」
vii)「ネットワーク外部性:理論」
viii)「ネットワーク外部性:政策」
ix)「料金体系」
x)「ユニバーサル・サービス」
xi)「インセンティブ規制」
xii)「複雑系とネットワーク・エコノミックス」

3. 講義では、(1)私が講義したり、(2)学生さんに関連論文を発表してもらったり、(3)外部の識者から講演していただきます。成績は平常点とレポートで判定します。レポートは、講義で取り扱う諸トピックの中から随意にテーマを選んで頂き、自分の興味に従い、理論・政策・実証のいずれかの観点から執筆していただきます。

4. 本講義を受講する対象者は、学部の初級コースを履修された学生さんを念頭においていますが、初級コースを履修していない学生さんの参加を拒むものではありません。その場合、やや特殊な専門知識を必要としますので、通常のミクロ・マクロ・エコノメ以外にも、以下の参考文献の中から適当に選んで、事前または同時に独習をして下さい。また、あまりに受講希望者が多すぎる場合や基礎学力が不足している場合、一部の学生さんの受講をお断りする場合もありますので予めご了承下さい。

i)「ネットワーク・エコノミックス一般」
依田高典(1999-2000)「ネットワーク・エコノミックス」経済セミナー1999.4-2000.3.
林紘一郎 (1998)『ネットワーキング情報社会の経済学』NTT出版社.
シャピロ&バリアン(千本倖生訳)(1999)『ネットワーク経済の法則』IDG.
ii)「産業組織・公的規制論一般」
植草益 (1991)『公的規制の経済学』筑摩書房.
Boes, D. (1994), Pricing and Price Regulation, North-Holland.
Shy, O. (1995), Industrial Organization: Theory and Applications, The MIT Press.
Tirole, J. (1988), The Theory of Industrial Organization, The MIT Press.
iii)「ネットワーク産業一般」
浅井澄子(1999)『電気通信事業の経済分析(増補改訂版)』日本評論社.
植草益他編(1994)『講座・公的規制と産業(全5巻)』NTT出版.
日経BP社(1997)『新・情報通信早わかり講座(全3巻)』日経BP社.

5. 中級コースを優秀な成績で修了した学生さん用に、別途上級コースも設ける予定です。そこでは、レポートの内容をさらに発展させ、個人研究・共同研究による専門的論文の執筆のための議論と発表の場にします。また、「京都ネットワーク・エコノミックス・インスティチュート」(関西ネットワーク産業の産官学の共同研究会)の方にも参加していただくかもしれません。


公共経済学(2000)スケジュール

日時:水曜日III限(13:00-14:30)、場所:第12演習室
講義の場合には、必ず下の講義資料をよく予習・復習すること。講義内に質疑応答あり。

前期:

第1回 4月12日 「ガイダンス:登録用紙の配賦/講義:新旧産業組織論とネットエコン」
第2回 4月19日 「講義:コンテスタビリティ:理論編」
第3回 4月26日 「講義:コンテスタビリティ:規制緩和編」
第4回 5月10日 「公開セミナー:日本電気通信産業の課題」NTT西日本・大橋大樹氏
第5回 5月17日 「公開セミナー:日本の電気通信行政の課題」郵政省・木村順吾氏
第6回 5月24日 「学生報告:電力のトランスログ費用関数の推定」
(1) 渡辺励(M1): Cristensen & Greene 1976,"Economies of Scale in U.S. Electric Power Generation," J.Political Economy 84.4. (2) 寺島修(M1): Nemoto etc. 1993, "Scale Economies and ...," International Economic Review 34.2. (3) 大堀秀一(M2): Gisdorf 1994, "Vertical Integration Efficiencies and ...," The Quarterly Review of Economics and Finance 34.3.   (注)一人30分。論文は各自でコピー、または依田か寺島へ。
第7回 5月31日 「公開セミナー:電力産業の費用関数の推定」関西電力・桑原鉄也氏
第8回 6月7日 「講義:テレコム改革」+「電力の規制緩和」寺島修(M1)
第9回 6月14日 「公開セミナー:IT革命と法・経済学的分析」郵政省・木村順吾氏
第10回 6月21日 「講義:ボトルネック独占」
第11回 6月28日 「講義:アクセス・チャージ」
第12回 7月5日 「講義:インセンティブ規制←注!後期予定を前期に持ってきました
第13回 7月12日 「予備週」(休講)

後期(10.10.00改訂):

第12演習室は、本館工事中に付き、場所が「文系学部校舎(教官研究室)地階」へ移動しました。
(10月4日は九州大学出張のため休講)
第1回 10月11日 「前期レポート報告(1)」(1)寺島修君(M1),(2)渡辺励君(M1),(3)大堀秀一君(M2).
第2回 10月18日 「講義:ネット外部性:理論」
 (注)大堀君の報告を行いますので、第2回は特別に12:30からゼミを開始します。
第3回 10月25日 「講義:ネット外部性:標準化」
第4回 11月1日 「前期レポート報告(2)」(1)文成ヒョン君(D3),(2)和久井理子さん(大市大)
第5回 11月8日 「学生報告:Laffont&Tirole第2章」報告者:2.1渡辺励(M1)/2.2-3寺島修(M1)
 (注)第2章は分量が多いので、第5回は特別に12:30からゼミを開始します。
第6回 11月15日 「学生報告:Laffont&Tirole第3章」報告者:大堀秀一(M2)
第7回 11月29日 「学生報告:Laffont&Tirole第4章」報告者:寺島修(M1)
第8回 12月6日 「学生報告:Laffont&Tirole第5章」報告者:渡辺励(M1)
第9回 12月13日 「学生報告:Laffont&Tirole第6章」報告者:文成ヒョン(D3)
第10回 12月20日 休講
第11回 1月10日 「講義:料金体系」
第12回 1月17日 「講義:ユニバーサル・サービス」
第13回 1月24日 「後期レポートのための面談」


公共経済学(2000)講義資料

 Netecon (1) 新旧産業組織論とネットエコン スライド 論文PDF
 Netecon (2) コンテスタビリティ:理論 スライド 論文PDF
 Netecon (3) コンテスタビリティ:規制緩和 スライド 論文PDF
 Netecon (4) ボトルネック独占 スライド 論文PDF
 Netecon (5) アクセス・チャージ スライド 論文PDF
 Netecon (6) テレコム改革 スライド 論文PDF
 Netecon (7) ネット外部性:理論 スライド 論文PDF
 Netecon (8) ネット外部性:標準化 スライド 論文PDF
 Netecon (9) 料金体系 スライド 論文PDF
 Netecon (10) ユニバーサル・サービス スライド 論文PDF
 Netecon (11) インセンティブ規制 スライド 論文PDF
 Netecon (12) 複雑系とネットエコン スライド 論文PDF

 前期レポートについて

前期試験は行いません。夏休み期間を利用して、各自個別テーマに応じて、レポートを提出していただきます。
締切:後期第1回講義(2000年10月11日(水))まで。事前に、私宛にe-メールすることが望ましい。後期講義第1・2回に各自30分程度で概要を報告していただく。
書式:A4ワープロ用紙5〜10枚程度。ただし、図表、数式の細かな展開や参照文献は別に添付してよい。最初に、題名と氏名、回生を必ず入れること。
個別テーマ:以下参照。随時応談。
寺島修君(M1):公益産業のトランスログ費用関数の論文を広くサーベイし、その目的・特徴・一長一短を良く整理して、レポートにまとめること。
渡辺励君(M1):ネットワーク・エコノミックスの理論・実証の方法論を良く修得し、何か医療経済学における応用研究テーマを考え、そのアイデアをレポートにまとめること。
大堀秀一君(M2):修士論文に役に立ちそうな産業組織論モデルをサーベイし、その目的・特徴・一長一短を良く整理して、レポートにまとめること。
文成ヒョン君(D3):ネットワーク・エコノミックスの理論・実証の方法論を良く修得し、何か医療経済学における応用研究テーマを考え、そのアイデアをレポートにまとめること。
和久井理子さん:経済学部生にも判るように、ご研究内容を報告して下さい。
  
提出レポート
渡辺励(M1)「医療サービスの特徴と診療報酬改定の動向(docファイル/pptファイル)」
寺島修(M1)「REGULATION, SCALE ECONOMIES, AND PRODUCTIVIY IN STEAM-ELECTRIC GENERATION(pptファイル)」
大堀秀一(M2)「Survey : Oligopolistic Market and Pollution Control(docファイル)
文成ヒョン(D3)「ユニバーサル・サービスとしての医療政策(docファイル)」


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