2回生ゼミ      
前期

 ミクロ経済学の基礎について勉強し、3回生以降のゼミや専門科目の勉強をするための能力を身につける。ミクロ経済学は個々の経済主体の行動、市場における経済主体間の相互関係を通じた価格の決定、そして資源配分のあり方を対象とする、経済学の基礎中の基礎科目です。国際経済学、金融論、公共経済学、産業組織論、労働経済学、都市・地域経済学など、あらゆる応用経済学の諸分野においてミクロ経済学の知識は不可欠です。1回生のときに「ミクロ経済学入門」を受けたけど十分な理解ができたか自信のない人、あるいは2回生対象の「ミクロ経済学1,2」を並行して受講する人、などを歓迎します。

ゼミでは、下記のトピックについて、それぞれ、2−3週の演習を行う。
 ・消費者行動と需要
 ・企業の生産行動と供給
 ・競争市場における均衡
 ・市場の失敗と政策の評価
 ミクロ経済学は、授業を聞いたり、教科書を読んで、わかったような気になるが、実際に問題を与えられると解けない場合が多い。本当に理解するためには、手を動かして問題を解くというステップが必要不可欠である。
ゼミでは、毎回、前半に理論の解説と復習を行った後、練習問題を解きながら、理解を確かなものにすることとする。
後期
 3,4回生の先輩たちとチームを組んで、役割を分担しながら調査研究を進める。ゼミの時間は、調査研究の中間報告と、それに関する質疑応答や問題点の指摘などを通じて、今後の方針などを明らかにする。ゼミの時間以外でも、ティーチングアシスタントを務める大学院生に相談したり指導を受けることができる。研究の方法は、前期に学んだミクロ経済学の理論を応用したモデル分析、あるいは統計データを用いた実証分析、さらには自らの足でデータを集める場合もある。演習では、実際に手を動かして結果を出すという経験を通じて、経済分析のおもしろさを体験してもらいたい。また同級生との共同作業や上回生からのアドバイスなども、ゼミを通じて得られる貴重な経験となるだろう。たとえば昨年度に行った研究のテーマは、「地震発生時の交通」「出店規制政策がショッピングセンターの立地に与えた影響」「オリンピック選手村の跡地の利用について」であった。他大学(昨年は東京大学)との合同ゼミで、研究成果の発表と交流も行う予定である。
過去に行った研究のレポートはこちらから見ることができる。