坂出ゼミ(国際政治経済学)2回生演習シラバス(2018年度)

京都大学大学院経済学研究科准教授

前期

〔授業の概要・目的〕
[国際政治経済学International Political Economy]冷戦終結後、唯一の超大国・覇権国となったアメリカは単独行動主義に傾き、911テロへの対応策としてアフガン・イラク戦争に突き進んだ。しかし、それらの戦争は逆にアメリカの中心の覇権秩序を混沌としています。現代の国際社会は、国際政治と国際経済の交錯した複雑な情勢の中で、政策上の諸課題の新たな解決策を求めています。こうした状況の中で注目を浴びているのが「国際政治経済学」と呼ばれる学問分野です。国際政治経済学は、国際政治学・国際経済学の複合的な視座から国際社会の問題に、理論・歴史・政策の三つの側面から探求に取り組むアプローチです。
〔到達目標〕
本ゼミは、受講者が、自らの意見をを有した国際人になることを目指します。本ゼミは、受講者が、激動する国際政治経済を分析する理論的視座を獲得し、そのために必要な各種文献、内外の紙誌、各種シンクタンクの報告書、インターネットのサイトなどの情報収集の基礎力を身につけることを目標にしております。前期においては、グループに別れて調査トピックを選び、各グループ毎に、調査を進め、中間報告・最終報告をパワーポイントで行う。
〔授業計画と内容〕
「京都大学Open edX(ネット講義)国際政治経済学(担当・坂出)」のビデオを講義前に、各回の該当部分(各20分程度)を視聴し、演習では、そのビデオについて質疑応答・討論を行う。前期においては、グループに別れて調査トピック(主に、
(1)米中は「新しい大国関係」に入るのか?-南シナ海と海洋安保、サイバー攻撃をめぐる米中関係、アジア・インフラ投資銀行の今後、中国経済は「失速」するのか?
(2)アメリカ新政権の軍事外交経済政策-米欧中央銀行の量的緩和からの「出口」問題、TPP政策、中東・アジア政策、
(3)激動の中東情勢-イスラム国・シリア情勢と難民問題、ロシアの中東政策・イラン核開発問題等、
(4)日本の外交経済戦略-安全保障政策(シーレーン防衛、PKO政策、北朝鮮ミサイル開発問題)、TPP、
(5)欧州情勢-イギリスのEU離脱、ギリシア債務問題とユーロ圏の将来、
(6)地球的諸問題-地球温暖化問題・先進国の少子化と新興国の人口増加)を選び、各グループ毎に、調査を進め、中間報告・最終報告をパワーポイントで行う。
[1]国際政治経済学の諸理論(リアリズム、リベラリズム、ネオリアリズム)をOpen edXビデオ教材を通じて学び、演習では、質疑応答・討論を行う。
[2]北朝鮮核・ミサイル開発問題、中東情勢(シリア)について、事前配布資料に基づいて討議する。
[3]国際政治経済情勢調査ガイダンス
(1)ミニレクチャー「世界情勢をどうみるか?①」ガイダンス、自己紹介
(2)国際政治経済情勢調査ガイダンス(大学図書館電子資料の検索方法・シンクタンク報告書等)
(3)グループ分けと調査トピック決定
(4)北朝鮮核・ミサイル開発問題とアリソンのキューバ危機分析
(5)国際政治経済学の理論①リアリズム(Open edX教材討議)
(6)国際政治経済学の理論①リアリズム(ケーススタディ・ウクライナ問題)
(7)国際政治経済学の理論②リベラリズム(Open edX教材討議)
(8)国際政治経済学の理論②リベラリズム(ケーススタディ・Brexit(イギリスのEU離脱)
(9)中東情勢①シリア情勢
(10)各グループ・中間発表
(11)国際政治経済学の理論③ネオ・リアリズム(Open edX教材討議)
(12)国際政治経済学の理論③ネオ・リアリズム(ケーススタディ・南シナ海問題)
(13)各グループ発表①
(14)各グループ発表②

後期

〔授業の概要・目的〕
[国際政治経済学International Political Economy]冷戦終結後、唯一の超大国・覇権国となったアメリカは単独行動主義に傾き、911テロへの対応策としてアフガン・イラク戦争に突き進んだ。しかし、それらの戦争は逆にアメリカの中心の覇権秩序を混沌としています。現代の国際社会は、国際政治と国際経済の交錯した複雑な情勢の中で、政策上の諸課題の新たな解決策を求めています。こうした状況の中で注目を浴びているのが「国際政治経済学」と呼ばれる学問分野です。国際政治経済学は、国際政治学・国際経済学の複合的な視座から国際社会の問題に、理論・歴史・政策の三つの側面から探求に取り組むアプローチです。
〔到達目標〕
本ゼミは、受講者が、自らの意見をを有した国際人になることを目指します。本ゼミは、受講者が、激動する国際政治経済を分析する理論的視座を獲得し、そのために必要な各種文献、内外の紙誌、各種シンクタンクの報告書、インターネットのサイトなどの情報収集の基礎力を身につけることを目標にしております。後期においては、受講者それぞれが、調査トピックを選び、それぞれ、調査を進め、中間報告・最終報告をパワーポイントで行う。
〔授業計画と内容〕
「京都大学Open edX(ネット講義)国際政治経済学(担当・坂出)」のビデオを講義前に、各回の該当部分(各20分程度)を視聴し、演習では、そのビデオについて質疑応答・討論を行う。後期においては、各受講者が調査トピック(主に、
(1)米中は「新しい大国関係」に入るのか?-南シナ海と海洋安保、サイバー攻撃をめぐる米中関係、アジア・インフラ投資銀行の今後、中国経済は「失速」するのか?
(2)アメリカ新政権の軍事外交経済政策-米欧中央銀行の量的緩和からの「出口」問題、TPP政策、中東・アジア政策、
(3)激動の中東情勢-イスラム国・シリア情勢と難民問題、ロシアの中東政策・イラン核開発問題等、
(4)日本の外交経済戦略-安全保障政策(シーレーン防衛、PKO政策、北朝鮮ミサイル開発問題)、TPP、
(5)欧州情勢-イギリスのEU離脱、ギリシア債務問題とユーロ圏の将来、
(6)地球的諸問題-地球温暖化問題・先進国の少子化と新興国の人口増加)を選び、を選び、それぞれ、調査を進め、中間報告・最終報告をパワーポイントで行う。
[1]国際政治経済学の諸理論(リアリズム、リベラリズム、ネオリアリズム)をOpen edXビデオ教材を通じて学び、演習では、質疑応答・討論を行う。
[2]中国「一帯一路」構想、中東情勢(イラン核合意)について、事前配布資料に基づいて討議する。[3]国際政治経済情勢調査ガイダンス(英語資料)
(1)ミニレクチャー「世界情勢をどうみるか?②」
(2)国際政治経済情勢調査ガイド(英語文献・資料の調査方法)
(3)個人研究調査トピック決定
(4)中国「一路一帯」構想
(5)国際政治経済学の理論④ネオリベラリズム(Open edX教材討議)
(6)国際政治経済学の理論④ネオリベラリズム(ケーススタディ・地球環境問題)
(7)国際政治経済学の理論⑤コンストラクティビズム(Open edX教材討議)
(8)国際政治経済学の理論⑤コンストラクティビズム(ケーススタディ・人間の安全保障)
(9)中東情勢②イラン核合意
(10)個人研究・中間発表
(11)国際政治経済学の理論⑥イングリッシュ・スクール(Open edX教材討議)
(12)国際政治経済学の理論⑥イングリッシュ・スクール(ケーススタディ・人道的介入(コソボ空爆))
(13)個人研究発表①
(14)個人研究発表②
トップに戻る。