AEHA
『アメリカ経済史』創刊号
アメリカ経済史研究会が発足したのは1957年のことですから,今日まで45年が経過したことになります。この間に,当初は有志の集まりにすぎなかった研究会は80人あまりの会員を擁する全国的な組織に発展しました。組織を運営する世話人を毎年の総会で選出するという方式もすっかり定着しました。事務局もないままに,世話人の仕事は風呂敷に包んだ関係書類一式とともに引継がれてきました。この調子でよくも続いてきたと思われるほどですが,長続きの理由はなによりも,鈴木圭介先生を中心とする創立以来のメンバーがかもしだしてきた自由で暖かい雰囲気だったという気がします。そのアメリカ経済史研究会がこのほど雑誌を発行することになりました。これは画期的な出来事です。たまたま今期の世話人を引き受けることになった私が,『アメリカ経済史研究』の創刊にあたり,一言申し上げる光栄に浴することになりました。 アメリカ経済史研究会の会員にとって雑誌の発行は長年の夢でしたが,これを実現するために越えなければならない最大のハードルは事務局の問題でした。流浪の世話人体制では雑誌発行は夢のまた夢だったのです。しかし,1996年の総会において会則を制定するとともに,ある程度恒常的な事務体制を整備する提案が承認されてからは,夢は実現に向かって動き始めました。2000年の世話人会はそのための準備を行ない,2001年の総会で雑誌発行の承認に漕ぎつけたのです。ここにいたるまで献身的な努力をされた会員の方々には感謝のほかありません。そのご努力に報いるためにも,私たちはこの雑誌を大事に育んでいかなければならないと思います。まずは自分にとっての最高の研究成果を発表する場として,この雑誌を位置づけましょう。編集や論文審査の仕事がまわってきたら,喜んで引き受けましょう。 私たちが力を合わせれば,『アメリカ経済史研究』は必ずや第一線の論文が次々に載るような雑誌に成長していくはずです。夢が実現したことを心から喜びつつ,更なる夢を描いて創刊の辞といたします。 2002年度世話人代表 西川 純子 |