研究プロジェクト
1:中国産業の構造変化と日本企業の対中国投資に関する研究
中国が改革開放政策に転じてからすでに四半世紀がすぎ、中国の経済動向はまさに世界を揺るがすまでになっている。
このなかで、中国の重要産業の現状と日本企業の投資活動の関連について、具体的な事例にそくして集中的な研究を行っている。これまでに、自動車産業や家電・エレクトロニクス産業等について研究成果を公表している。
2:長江流域経済圏に関する総合的研究
上海を中心とした長江流域は中国経済発展の中心として、きわめて重要な地域であるとともに、新たな課題や矛盾も噴出しているところでもある。このひとつの経済圏について、工業のみでなく、農業、環境、労働や教育、インフラストラクチャー等の多様な側面について、現地調査をおこないながら総合的に認識を深める研究をすすめている。
3:中国の国内経済格差に関する研究
中国の沿海部と内陸部との経済格差問題は依然として深刻であり、内陸部においては、貧困問題、農業問題、環境問題更には医療保険問題 といった様々な問題が絡み合う複雑な相を呈している。これら諸問題に対し、現状を分析、結果を提言として社会に還元する活動を進めている。
4:東アジア地域経済の相互連関に関する研究
現在日本や中国は、それぞれ個別に世界経済と繋がっているのではなく、日中を軸としながらも、韓国、台湾等が相互に融合し合い、ひとつの東アジア地域として成長台頭してきたことが大きな特徴である。このような東アジア的レベルにおける経済の相互規定関係や政策の関連等を明らかにするために、地域内の各国の大学・研究機関をむすんだ研究ネットワークを構築し、国際共同研究として取り組んでいる。