主催
京都大学東アジア経済研究センター
後援
京都大学東アジア経済研究センター協力会
シンポジウム
グローバル化の試練とチャンス
─新世代ビジネス・リーダーがみる日本—
2014年7月12日(土) 14:00〜17:00
京都大学時計台記念館2階国際交流ホールⅠ・Ⅱ
「グローバル化」の語が普及し始めて20年近くが経過した。この間,世界における日本のプレゼンスは大きく後退した。日本経済の長期停滞と競争力の低迷,人口学的な危機,日本社会の「内向き指向」は,内外の悲観論の根拠となってきた。しかし一方で,危機をチャンスと捉える見方もあり,また日本の経済・社会の価値観や対応能力を評価する見方もある。「周回遅れ」にもみえる日本の「グローバル化」をチャンスとすることは,果たして可能なのだろうか。可能だとすれば,いかなる戦略が必要なのだろうか。
本シンポジウムでは,「人材のグローバル化」を体現してきた多国籍企業の新世代リーダーを招き,世界とアジアの中の日本の位置と,「グローバル化」に際しての日本の課題について,議論したい。
山本寧氏は,日系商社での現地法人社長としての経験や,地政学的に厳しい環境下で高い競争力を維持するイスラエルとその企業を知悉する立場から,人的資源と起業に焦点をあて報告する。
アラン・デルフォセ氏は,日本の社会と文化への若くからの関心と,スイス多国籍企業の日本法人トップの経験から,いわばヨーロッパの視点で日本社会と日本の人材についての見方を示す。
アレン・チャイ氏は,中国の最有力企業集団のトップ・マネジメント層の一員として,また東南アジア・日本・中国・台湾を知る立場から,東アジアビジネスの中に日本を位置づける。
なお山本・Chai両氏は本学経済学部卒業生(1992年卒)であり,デルフォッセ氏は同志社大学留学歴を持つ。
挨拶:京都大学大学院経済学研究科研究科長 教授 岩本武和
司会および問題提起:京都大学大学院経済学研究科 教授 黒澤隆文
第一報告
アダマ・ジャパン株式会社 代表取締役 山本 寧
「国際競争力と人的資源——起業立国イスラエルの多国籍企業の視点から」
第二報告
SIXファイナンシャル・インフォメーションジャパン株式会社 代表取締役 アラン・デルフォッセ
「スイス金融情報サービス企業からみた日本」
第三報告
シティック・マーチャント有限公司 マネジング・ダイレクター アレン・チャイ
「中国・東アジアからみた日本」
討論
閉会
17:15-18:45 懇親会 於時計台記念館2階国際交流ホールⅢ
参加ご希望の方は事務局の張(shanghai@econ.kyoto-u.ac.jp)までお申し込みください。
なお協力会会員は懇親会に無料でご参加いただけます。