主催

京都大学東アジア経済研究センター

後援

京都大学東アジア経済研究センター支援会

中国経済経営学会

 

京都大学:中国経済シンポジウム2015

中国における新たな改革・開放政策の展開

時   間: 2015年11月28日(土) 13:30~18:00

場   所: 京都大学吉田校舎国際科学イノベーション棟5階

シンポジウムホール

使用言語: 中国語(日本語通訳あり)

参 加 費: 無料

中国経済はかつてなく世界の注目を集めている。中国が主導したシルクロード開発とアジアインフラ投資銀行(AIIB)の設立は途上国の経済発展に大きなインパクトを与えるだけではなく、世界の政治・経済秩序にも一石を投じ、大きな反響を呼んだ。一方、長期間にわたる高度成長の末、成長率の低下傾向が示しされるようになり、その影響は世界中に広がってしまった。こうした中で、中国の株価の急騰と急落が生じ、それが世界同時株安につながったと言われている。今日の中国経済は一体どのような問題に直面しているのか。こうした問題をきちんと解決できるのか。中国経済は今後どのような方向に発展していくのか。さらに、日本経済にどのような影響を与えるだろうか。

こうした問題を議論するために、京都大学経済学研究科東アジア経済研究センターは中国の第一級の経済学者をお招きし、中国経済シンポジウムを開催することにした。講演とその後のディスカッションを通じて、中国経済の真相と行方を探っていきたい。

13:30-13:35 挨拶

岩本武和(京都大学経済学研究科科長)

13:35-13:50 問題提起:

劉徳強(京都大学地球環境学堂/経済学研究科教授)「中国経済の発展段階:日本との比較」

13:50-14:50 講演Ⅰ

張 軍(復旦大学経済学院院長・教授)「中国経済の課題と今後の改革」

14:50-15:50 講演Ⅱ

李 実(北京師範大学所得分配研究院執行院長・教授)「中国における所得分配と内需拡大」

15:50-16:00             コーヒーブレーク                

16:00-17:00 講演Ⅲ

王躍生(北京大学経済学院教授)「シルクロード開発、AIIBと新たな対外開放」

17:00-17:50  質疑応答

張 軍(復旦大学教授)

李 実(北京師範大学教授)

王躍生(北京大学教授)

17:50-18:00 閉会挨拶

宇仁宏幸(京都大学経済学研究科東アジア経済研究センター長・教授)

18:10-19:40 懇親会

会 場: 未定

参加費: 2000円(東アジア経済研究センター支援会会員は無料)

注意:シンポジウムの参加費は無料である。準備の都合上、参加ご希望の方は11月22日(日)までに氏名・所属・メールアドレス、及び懇親会参加の有無を東アジア経済研究センター事務局(ceaes2010@yahoo.co.jp)までお知らせください。

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講師紹介

■張軍教授

  復旦大学経済学院学部卒、大学院復旦大学経済学院院長、教授、中国経済研究センター主任。『世界経済文滙』編集長。彼は中国で最も影響力のある経済学者の一人、中国の工業改革、産業発展、経済発展パターンの転換などの研究で多大な業績を残した。2015年7月10日、李克強首相が経済情勢に関する座談会を開き、9人の経済学者と企業家から意見を諮問したが、張教授はその一人として意見を述べた。

 

■李実教授

  南京大学経済学院学部卒、北京大学大学院修士課程を修了し、中国社会科学院経済研究所の研究員を経て、北京師範大学経済と工商管理学院教授。現在、北京師範大学所得分配研究院執行院長。主な研究領域は経済発展論、労働経済学。近年の主な研究課題は所得分配、公共政策、貧困、労働市場など。特に所得分配に関する研究においては中国の第一人者である。中国における経済学研究の最高賞である孫冶方賞や国連人間開発賞などを受賞。中国政府の国家人的資源と社会保障部や国務院貧困救助弁公室の専門委員、海外の研究機関の研究員なども兼任。

 

■王躍生教授

  北京大学経済学院学部卒業後、同大学院修士課程に進学。その後、助手、講師、副教授を経て教授へ。現在、北京大学経済学院国際経済と貿易系主任、北京大学国際経済研究所所長。主な研究領域は世界経済と中国経済、国際企業制度と多国籍企業など。現在、中国世界経済学会常任理事、中国国際経済関係学会常任理事、中国ロシア東欧中央アジア学会常任理事などを兼任。中国主導のシルクロード開発の対象地域である中央アジア、東欧、ロシアなどに詳しい。