阪神大震災10年

1995年1月17日、阪神大震災。あれから10年。

日曜日深夜も各テレビ局で特番が放映されており、それを見ながら当時のことを思い出していた。



神戸には世界最大の生協であるコープこうべがある。

コープこうべが阪神大震災でどのように行動したのか、それについての調査に加わったことがある。

その中から1つ忘れられないエピソードを紹介したい。

(「被災地に生協あり」くらしと協同の研究所、1996年、から)



六甲アイランドは人工の島で橋1つで本土とつながっています。そこの生協のお店の話です。

その日、店近くに住んでいた店長は家の中もひどかったけれど、店が心配になり、朝6時半にはお店に入りました。

お店のなかもお酒類がひっくりかえっていて割れてしまっていました。

本部、そして職員に電話をかけようとするのですが、ほとんどかからない。



10時半ごろ、自治会長さんとPTA会長さんがまっくらな中懐中電灯を頼りにお店の中に。本土とつなぐ橋げたが1つ落ちて「陸の孤島」になっている、「ほうっておくとパニックになるので、ぜひ生協としても、なんとか支援物資の協力をしてもらえないか」という申し入れがありました。



本部に連絡もとれません。店には自分しかいません。そこで店長は「物資の提供はしましょう。ですが、住民の方には病気、ケガの人もいるでしょうから、できるだけ平等に渡せるようにしていただけますか」と答えました。



それを受けて、午後2時ぐらいから、まちの役員さんたちが集まってきて、食料品の搬出・配分の作業に取り組みました。そしてそれぞれ自分たちの街区に持ち帰り、分配を行いました。



翌日の昼から六甲アイランドのデベロッパーである積水ハウスさんから支援物資の第1弾が届きます。積水ハウスの人と自治会長さんらと、それをどう分けたらいいかという話になって、生協の店舗を支援物資の集荷基地、仕分け基地として活動することになりました。



3日めにやっと本部と連絡がとれ、4日目から食料品の入荷が始まり、店舗がオープンしました。



これらの一つひとつ、店舗で作業する職員や住民の安全、そして食品の安全性に気をつかいながらすすめています。



さて、これってどう思いますか?

本部と連絡がとれない中、なぜ店長はそういう決断ができたのか?こういう疑問が湧きませんか?

この質問に対して、店長は、どうして同じ質問が繰り返されるのか、と思ったと言います。

自分からすれば、生協で働くようになって以来、繰り返し「さきに組合員ありき」ということを学んできたし、組合員の立場に立っていつもどのように行動するか、考えてきました。

ですから、本部と連絡がとれない以上、組合員の立場ですべて判断しよう、あとでなにか問われたら責任をとったらいいんだと、腹をくくって取り組んだそうです。



自治会長をはじめ住民の人たちが落ち着いて行動したこと、それにコープの店長が応えて自分の判断で対応したこと、こうしてあの日をのりきった、生き残ったわけです。



震災復興の課題はまだ残っていますし、日本各地の震災対策はまだまだ多くの課題を残しています。それらにしっかり取り組むことが大事ですが、それだけではなくて、そのとき、自分たちがどう考え行動できるか、あらためてそのことを問いたいと思います。

05/01/17 : Comment(0) : TrackBack(0)

学部ゼミプロジェクト発表会(1)

14日はセンター入試。

学部ゼミのプロジェクト発表会を開催。

3年と2年の合同で、3つのグループに分かれて、4月から取り組んできた自主企画調査研究(おもにマーケティング・リサーチ)を、パワーポイントで発表。

今年も力作、大作でとても刺激的で感動的でした。



その後は、打ち上げの懇親会。3次会まで行って、そのあとも学生と明け方までしゃべっていたので、プロジェクトの紹介とコメントは続きをお楽しみに。

05/01/15 : Comment(0) : TrackBack(0)

性的訴求広告

院生の論文審査がある。

そこでとりあげられたテーマが性的訴求広告。

その結果で面白かったことがあるので紹介したい。



今回の実験は、女性を対象に、男性モデルの露出による性的訴求広告を見せて、その広告効果を比較測定したもの。



予想外の結果だったこと。

今回、女性にとって性的に関連すると思われるものとして、香水、逆に関連がないものとして、MDプレイヤを選んで、比較した。予想は、香水の広告の方が、MDプレイヤの広告よりも、性的訴求広告の結果、広告製品に対する態度が肯定的であると仮定した。性的なイメージを持つ商品の方が、性的訴求広告と調和的という仮説です。

ところが、実際は逆。MDプレイヤの方が香水の広告より肯定的だった!



ここから先は考察だが、MDプレイヤは男性モデルと調和的だったという効果があらわれたと考えられます。だから、男性モデルの露出広告において肯定的な評価を持ったというわけです。

製品それ自体に、「男性的」「女性的」といったユーザーイメージがあるということですね。

今回の実験は、この罠につかまってしまったわけです。



製品広告で男性モデルを使うか、女性モデルを使うか、それもまた、製品イメージに基づいた方がより効果的ということですね。

(だから逆にはずすというテクニックもあるわけですが)

05/01/13 : Comment(0) : TrackBack(0)

111

今日は111

だから何だっていうわけではないが、1が並ぶのってなんだか気持ちいい。

こういう縁起物って何なんでしょうね。

スポーツ選手などは、試合の日は家を右足から出るとか、なんとか、いろいろとジンクスがあったりする。

経営者もいろいろと縁起をかつぐ人が少なくない。

まさか本当にそれで運が向くと思っているのだろうか?



いくらかは本当に思っている人には幸運が招かれるのかもしれないとも思ったりする。

一歩先は闇。

この先、何があるかわからない。

普段はこの先も今の延長なんだろうと勝手に思いこんでいるからそんなに不安じゃない。

でもスポーツや経営など、勝敗、結果が問われる場合はそうはいかない。

どういう結果になるか、とても不安。

もちろん、全力で自分でできることはやっておく。

それでも不確実性は免れない。

そういうとき、最後に「安心して」取り組めることが大事。

そうすれば普段通りの力が発揮できる。

ひとつまみの「安心」のためのジンクスや縁起担ぎ、これも実力を発揮するメンタル・トレーニングなのかも。



受験や就職活動に取り組むみなさんも、全力の努力にひとつまみの縁起担ぎ(キットカットとかね)ですよ。

05/01/11 : Comment(0) : TrackBack(0)

えべっさん

9日は人に会う用があって四条へ。



今日は宵えびす

京都の「えべっさん」と言えば、大和大路四条南の京都ゑびす神社。

10日が十日ゑびす大祭(初ゑびす)で大にぎわい。



9日は四条通を四条と祇園の商店街の人たちによる行列が歩きます。

七福神を乗せた「えびす船」が八坂神社から四条通の御旅所の間を往復します。

その間、ささを配ってくれたりします。

僕も福ささ、いただきました!

ありがとうございました。

こちらのゑびすは、八坂神社のゑびすです。

平安時代からという話なのでこれも古い話。



「商売繁昌で笹もってこい」

愛知県生まれの僕は京都に来るまで知りませんでしたが、威勢がいいのがいいですね。

マーケティングは「科学」「ロジック」「システム」「仕組み」というようなことを強調しているのですが、それだけに、いやいや、「おもろいこと、新しいことやってやるで」と事業者・商業者が年頭に当たって決意することもまた、すごく意味のあることだと思います。

「商売人の勢い・熱気」をこうやって演出する、祭り・慣習というのもすごいなと思います。昔の人もたいしたものです。



えびす様はにこにこ笑ってお出でです。

笑う門には福来たる

今年も笑顔で行きたいものですね。

05/01/09 : Comment(0) : TrackBack(0)