京都大学経済学研究科「京大東アジア経済研究センター」

ご挨拶

京都大学経済学研究科附属「東アジア経済研究センター」は、2002年12月に設立された「上海センター」を前身としております。設立時に、名称をユニークな上海センターとした理由は、第一に、上海の「復旦大学」との提携が進んでいたこと、第二に、関西経済圏が上海と強い繋がりをもっていたこと、第三に、京大同窓会、またセンター設立の趣旨に賛同していただいた特に関西の実業界や個人によって、資金的な支援組織である「上海センター協力会」が設立されたことによるものでした。
その後、本センターは東アジア経済・経営の調査研究に活発に取り組み、また人材交流や研究成果の社会還元にも取り組んで、今日に及んでいます。また、当初上海の復旦大学との提携を進めてきましたが、その後本センターの中国側の拠点を北京の「中国人民大学」に移動したことや、中国のみならず東アジアの産業・経済を多角的に研究・解明することを目的とすることもあり、上海センターというユニークな名称に愛着を残しながらも、センターの研究実態に合わせるため、2010年にセンターの名称を「東アジア経済研究センター」といたしました。
ところで、東アジア経済研究センターの活動は京都大学内外の多くの組織や個人によってサポートされています。その中で、とりわけ本センターの支援組織である「京大東アジア経済研究センター支援会」(以下、支援会と略称)より多大なご協力を頂いています。この支援会は「東アジア経済研究センター協力会」の後継組織として2014年に設立されました。
また、2019年度の臨時会員総会において、これまで「後援会」や「支援会」を通じてご協力いただいてきた資金の管理を、京都大学経済学研究科に移管することにご同意いただきました。
さらに2020年には、前身の「上海センター」開設10周年を記念して、堀和生・木越義則『東アジア経済史』日本評論社(380頁+ⅹⅶ)という大著を出版することができました。出版が大変遅くなってしまいましたが、類書を見ないその内容の素晴らしさによってご寛恕いただきたく、また「10周年記念出版積立金」のご支援を賜ったことも改めて厚く御礼申し上げます。
本センターは、今後も皆様方からのご支援に答えるべく、産学官の連携を果たしつつ、アカデミズムにおいて然るべき役割を果たしていく所存でありますので、どうかよろしくご指導を賜りたく存じます。

東アジア経済研究センター長 岩本 武和