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1.本プロジェクトの概要
本研究会は、近年、欧米の組織理論で注目されているいわゆるネットワーク分析とソーシャル・キャピタルが、日本の組織理論的研究に対して持つ理論的意義及び実証的な効果についての研究を行おうとしている。特に、企業改革つまり組織変革に対して持つ効果について焦点を当てながら研究しようとしている。本研究はソーシャル・キャピタル論、組織変革論と組織コミュニケーション論の議論の接合を図りながら、新たな組織変革論を考えたい。その基本的な視点は、企業内・企業間のコミュニケーション・ネットワークのある種の構造や過程の開発が、組織のソーシャル・キャピタルとして組織の認識や知識の構造を変えることを促進し、コミュニティ・オブ・プラクティスを開発し、組織行動変容を促進するプロセスの研究である。近年、ソーシャル・キャピタルが企業組織に対して持つ影響については、イノベーションのための戦略や組織管理、戦略的提携や企業間連携、企業文化改革、コーポレート・ガバナンス、人事管理面での定着率向上、エンパワーメント、合併後の組織統合、リレーショナル・マーケティングなど幅広い領域で行われている。そのために、ネットワーク的なパースペクティブから、日本の組織論に対して持つ理論的・実証的な意義について検討を行おうとしている。 なお、この研究会は2007〜2009年度の文部科学省科学研究費補助金の助成にもとづいて実施されるものである。基本的には、年間3〜4回の研究会と、それに関連する複数の個別プロジェクトの活動から成る。
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2.科研費プロジェクトのタイトル
種別:文部科学省科学研究費補助金・基盤研究(B)
課題名:「ネットワーク組織の変革管理におけるコミュニケーション開発と学習への構造効果」
代表者:京都大学大学院経済学研究科・准教授・若林直樹
期間:平成19〜21年度
課題番号:19330083 |
■代表
氏名 所属先 職位
若林直樹 京都大学大学院経済学研究科 准教授
■研究分担者
氏名 所属先 職位
田尾雅夫 京都大学大学院経済学研究科 教授
山口生史 明治大学情報コミュニケーション学部 教授
山田仁一郎 香川大学経済学部 准教授
稲垣京輔 横浜市立大学国際総合科学学部 準教授
山岡 徹 横浜市立大学経営学部 准教授
金光淳 京都産業大学経営学部 専任講師
菊地彰 大阪経済大学経営学部 専任講師
■研究協力者
氏名 所属先 職位
Howard E. Aldrich University of North Carolina, Chapel Hill 教授
秋山高志 京都大学大学院経済学研究科 博士課程後期
神吉直人 京都大学大学院経済学研究科 博士後期後期
中里裕美 立命館大学大学院社会学研究科 博士課程後期 |
代表・事務局 京都大学 若林直樹
電話:075-753-3502
電子メール:wakaba@econ.kyoto-u.ac.jp |
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