[第54回全国大会を実施いたしました]
2018年9月29日(土)・30日(日)の両日にわたり、第54回全国大会を実施いたしました。両日とも台風24号の接近・紀伊半島上陸と、それに伴う交通機関運休の影響を受けましたが、200名を超える方に足を運んでいただきました(参加登録支払者233名・同懇親会155名)。
台風と交通機関の運休に備えるため、プログラムの可能な限りの前倒しと報告時間の短縮を実施しましたが、予定されていた64報告(日本語報告31本・英語報告33本)のうち、15報告(日本語報告9本、英語報告6本)、およびブックオークションはやむをえず中止となりました(入札は無効となります)。プログラムの変更にご協力くださいました報告者・関係者・参加者各位にお礼申し上げるとともに、報告機会を得られなかった報告者の方には深くお詫び申し上げます。
なお、参加費をお支払いいだきながらご参加いただけなかった方につきましては、事務局より参加費等領収書を郵送しております。またブックオークション用に御寄贈いただいた図書は、今後の大会あるいは部会等にて当初の目的・趣旨に即して利用される見込みです。
- 09.29
- 大会は終了しました
- 09.21
- 大会参加登録事前チケット 販売終了
- 09.18
- 大会報告要旨集 公開
- 09.15
- フルペーパーアップロード 提出締切
- 09.10
- プログラム(最終版) 更新
- 08.31
- 大会参加登録事前早割チケット 販売終了
- 07.27
- プログラム 公開
- 06.15
- 大会参加登録事前早割チケット 販売開始
- 05.15
- 国際セッション 採用通知
経営史学会第54回全国大会 (BHSJ)
経営史学会(BHSJ)は、1964年に設立された、この分野における最も歴史ある最大規模の学会です。経営史学会は、創立50周年を迎えるにあたり、日本と世界各地の経営史家との交流や対話の促進に優先して取り組むことを定め、全国大会では、日本語セッションに加えて、2年ごとに英語による国際セッションを開催してきました。
2018年度の全国大会は、京都で開催される運びとなりました。京都は豊かな歴史と起業家精神とで知られ、経営史学会にふさわしい開催地といえるでしょう。第54回全国大会は、2日間にわたる日英両言語による自由論題報告、統一論題、「富士コンファレンスセッション」からなります。統一論題は、Situating Business History: Going Beyond National, Disciplinary and Methodological Boundaries をテーマとし、初めて日英同時通訳方式で実施されます。また英語による国際セッションの一つである富士コンファレンスセッションは、1974に初開催され、その後約40年にわたり継続開催されてきた国際会議「富士コンファレンス」(経営史国際会議)の伝統を引き継ぐものです。本年度は、Toward Global Business History: A Focus on the Electrical and Electronic Equipment Industry をテーマに開催されます(組織者:谷口明丈)。
第54回全国大会での国際セッションの統一テーマは、Merging Methods and Approaches: History, Social Science and Business Historians です。1920年代における学問分野の成立以降、経営史研究者は、歴史学と社会科学との間で、研究手法やアプローチについて橋渡しに努めてきました。経営史における1つの優れた伝統は、世界各地において多様性とともに展開していることです。
日本では経営史は社会科学系学部の一部であり、社会科学の概念や手法の導入により、経営史や産業史は緻密な実証研究が多く蓄積されました。ここ数十年の努力によって、経営史の学問分野としての位置づけは次第に明確になってきていますが、他方では、他の社会科学との対話は以前よりも停滞が目立ちます。そこで第54回全国大会の国際セッションにおいては、近年英語圏において活発に行われている研究手法や多様なアプローチに関する議論を踏まえて、経営史の将来の展望と方向性を考える機会を提供します。また同時に、第54回全国大会では、その研究の多様性を反映し、これら統一テーマに直接関係するものに限らず、経営史のさまざまな主題について、例年どおり多数の報告が予定されています。