京都大学大学院経済学研究科付属プロジェクトセンター

3月5日 【国際経済学セミナー・応用ミクロ経済学ワークショップ】が開催されました

2014年03月06日

3/5【国際経済学セミナー・応用ミクロ経済学ワークショップ】が開催されました。

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3月5日に国際経済学セミナー・応用ミクロ経済学ワークショップの合同セミナーを開催し、Ca’ Foscari University of Veniceの Federico Etro先生をお招きして、”Monopolistic competition when income matters”というタイトルで報告していただきました。
国際貿易論におけるKrugman (1980)やMelitz (2003)をはじめとして、Dixit and Stiglitz (1977)が定式化したCES型効用関数を用いた独占的競争モデルはこれまでに多くの分野で用いられてきています。しかし、モデルのインプリケーションが実証研究による知見と整合的でないなどの問題点が指摘されています。それに対して、本研究では,一般化されたDixit-Stiglitz型のような加法分離的な直接効用関数とは異なり、間接効用関数の加法分離性を仮定した独占的競争モデルの性質を分析しました。このモデルでは、自由参入を伴う均衡において、消費者の増加が価格に中立的で、企業数のみを増加させる一方で、需要の価格弾力性が増加的であるときに、消費者の所得の増加が均衡価格と企業数を増加させるという興味深い性質を持っていることや、それらの性質の多くが実証研究の知見と整合的であることが報告されました。また、いくつかの例やモデルの拡張などについても報告され、参加者との間で活発な議論が行われました。

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