2014年09月26日
9月25日に応用ミクロ経済学ワークショップ・ミクロ経済学ゲーム理論研究会合同での研究会を開催し、東北大学の中林純先生に”Detecting Large-Scale Collusion in Procurement Auctions”というタイトルで報告していただきました。
公共調達入札では入札価格が予定価格を下回らない場合、再度入札が行われます。この時に1回目の入札で1位と2位の企業の入札額が近い場合、2回目の入札では順位が入れ替わる可能性がありますが、あらかじめ勝者を談合で決めている場合は順位が入れ替わることはありません。この違いを利用し、この研究では順位がどのくらいの頻度で入れ替わるかを過去のデータから推測し、その結果、2位と3位の順位が2回目に入れ替わる頻度に比べ、1位と2位の順位が2回目に入れ替わる頻度が小さいことが報告され、仮説やデータの解釈など活発に議論がなされました。