京都大学大学院経済学研究科付属プロジェクトセンター

7月16日(土)【制度的経済動学研究会 】を開催しました。

2016年07月25日

7月16日(土)に制度的経済動学セミナーが,京都大学大学院経済学研究科において開催され,薗田竜之介氏(佐賀大学),野口旭氏(専修大学),佐々木隆生氏(北海道大学名誉教授,北星学園大学)にご報告いただきました.
 
薗田氏の報告タイトルは,「企業間取引を考慮した開放経済2部門カレツキアン・モデル」というもので, 中間投入を含んだ開放経済2部門カレツキアン・モデルを提示し,国際市場における価格競争圧力が2つの生産部門における所得分配と有効需要に及ぼす影響を分析しました.そして,閉鎖経済のときと比べて,賃金主導型需要レジームが成立しづらくなることなどを示しました.
 
野口氏の報告タイトルは,「政策パラダイムとしてのケインズ主義とその変遷」というもので,経済政策形成における観念や思想の役割を把握する際に,「政策パラダイム」という概念が有用であることを示しました.政策パラダイムの「中核」になるのは思想や世界観であり,理論は取り替え可能な「防備帯」に過ぎないことを用いて,ケインズ主義Ⅰからケインズ主義Ⅱ,さらにその先へ,というケインズ主義の変遷を説明しました.
 
佐々木氏の報告タイトルは,「開放された複数労働経済とマクロ経済均衡」というもので,パシネッティの純粋労働経済体系に熟練労働と不熟練労働という労働の異質性を導入し,さらに,比較生産費構造に基づく国際貿易を考慮し,マクロ経済均衡の性質に関する分析を行いました.労働の異質性と国際貿易を考慮すると,完全雇用というマクロ経済均衡の達成は,一層困難になることなどを論じました.
 
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