京都大学大学院経済学研究科付属プロジェクトセンター

7月24日(木)【国際経済学セミナー】を開催しました。

2014年07月25日

7月24日(木)に【国際経済学セミナー】を開催し、近畿大学の森田忠士 先生に
“Trade Integration, Welfare and Horizontal Multinationals: a three-country model”
といタイトルで報告していただきました。

自由貿易協定(FTA)の締結などによる,特定国間の貿易費用の低下が他国の経済厚生に与える影響について,企業が輸出または水平的外国直接投資 (FDI)によって財を供給する可能性を考慮に入れて分析した結果について報告が行われました.モデルは3国3企業の国際寡占モデルで,そのうち の2国がFTAを締結し,加盟国のいずれかの企業が輸出か水平的FDIを選択します.他の2企業は輸出のみを行います.本研究の興味深い結果とし ては,FTA締結の結果,FDI先をFTAのパートナー国から域外国へ切り替える場合があり,そのときは域外国の経済厚生が改善される可能性が示されました.また,両国へFDIを行っている場合にも,FTA締結によってFTAのパートナー国への供給がFDIから輸出へ切り替わると,域外国 の厚生が改善される可能性が示されました.とても興味深い内容で,活発な議論が行われました.

 

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