京都大学大学院経済学研究科付属プロジェクトセンター

3月18日(水)【応用マクロ経済学セミナー】を開催しました。

2015年03月19日

3月18日(水)に応用マクロ経済学セミナーを開催し、Yale UniversityのEric Weesee先生に、”Inefficiency and Self-Determination: Counterfactual Evidence for Meiji Japan”というタイトルで講演して頂きました。

この研究では明治時代の市町村合併のデータを用い、自発的な合併交渉が社会的に非効率な結果を生み出す可能性を検証しています。 岐阜県のデータを元にした推定結果によると、実際に観察された政府による市町村合併の線引きは、それぞれの市町村の効用の総計を最大化するような組み合わせと極めて近かったことが示されました。また、この結果を用いたcounterfacturalな分析によると、所得分布の異質性が大きい場合には、自発的、分権的な合併交渉は極めて非効率な結果をもたらすことが明らかにされました。
データセットや推定方法の詳細、モデルの細部に及ぶ活発な議論が多くの参加者を交え行われました。


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