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国際経済学セミナー(International Economics Seminar)

次回開催予定

3月1日(木) 16:00-18:00

第1報告者 (First Speaker) 新宅公志氏(京都大学経済学研究科附属プロジェクトセンター ジュニアリサーチャー)
報告タイトル (Title) "An impact of sectoral development on the distribution of trade gains through wage inequality and unemployment"
報告要旨 (Abstract) 本研究は部門間で賃金や失業率に格差があるとき、部門別の生産性の向上が交易条件にどのような影響を与えるかを理論的に考察する。4財リカードモデルの労働市場にサーチ摩擦を導入する。キーとなるメカニズムは、部門間で非対称的な空席維持コストが存在することである。このとき貿易均衡における実質賃金と失業率に、部門間、国際間で格差が生じる。空席維持コストが部門間である序列の下では、先進国(途上国)のある輸出部門の生産性の増大は、他の輸出部門の交易条件を悪化(改善)させる。空席維持コストの序列が完全に逆転する場合、失業率、賃金の序列は逆転し、交易条件の変化の方向も逆転する。
第2報告者 (Second Speaker) 伊藤公二氏(京都大学経済研究所)
報告タイトル (Title) 「中小企業の国際化:輸出前・輸出後のプロフィール」
報告要旨 (Abstract) 本稿では、我が国の中小製造業における輸出開始企業に焦点を当て、2000年代における輸出開始事業所の属性について分析を行った。その上で、(1) 輸出開始事業所が輸出を開始する前に他の非輸出企業とどのような相違があるか解明するともに、(2) 輸出開始により事業所の業績が上昇したか分析を行った。2004年から2010年にかけて、我が国の製造業では約300~800事業所が輸出を開始していた。これは非輸出事業所全体の0.25%から0.67%であり、年間1,000事業所当たり10に満たない事業所しか輸出を開始していないことになる。輸出開始事業所は、輸出開始の4年前から、非輸出事業所よりも規模が大きく、生産性も高いことが明らかになった。一方、規模や生産性の成長率は輸出開始から3年以上遡ると有意な差がない。このことから、輸出開始事業所は輸出開始4年前の時点で、既に他の非輸出事業所からは突出した存在となっていることが窺える。最後に、傾向スコアマッチングの手法により、輸出開始事業所と非輸出事業所の生産性・業績の相違が輸出開始後に有意に拡大するか確認したところ、実質売上高や実質付加価値などの指標は有意に拡大しており、輸出が業績を押し上げ効果が確認された。
場所 (Room) 京都大学大学院経済学研究科 法経東館(旧称:法経総合研究棟)8F リフレッシュルーム

今後の予定

3月20日(火)10:30~17:00

【貿易と環境に関するワークショップ】
※科研費プロジェクト研究会(基盤B:企業と財に着目した貿易・外国直接投資と環境の研究)
場所(Room) 京都大学法経東館8F リフレッシュルーム
プログラム(Program)
10:30-11:20 東田啓作(関西学院大学)「TBA」
11:30-12:20 鶴見哲也(南山大学)「消費が主観的福利指標に及ぼす影響―社会関係資本の観点から―」
12:20-14:00 昼休み
14:00-14:50 阪本浩章(千葉大学) "Dynamic international agreements with no commitment" (joint with Larry S. Karp)
15:00-15:50 横尾英史(国立環境研究所) "Subjective beliefs and estimated risks: Evidence from cooking fuel choices and health in India"
15:50-16:10 コーヒー・ブレーク
16:10-17:00 蓬田守弘(上智大学)「TBA」
17:30-21:00 研究打ち合わせ(関係者のみ)
過去のセミナー

世話人

  • 神事直人(京都大学経済学研究科)(代表)
  • Colin Davis(同志社大学国際教育インスティテュート)
  • 伊藤公二(京都大学経済研究所)
  • 川越吉孝(京都産業大学経済学部)
  • 会場案内

    京都大学吉田キャンパスまでのアクセス
    経済学研究科 法経東館(旧称:法経総合研究棟) 位置

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