2014年03月25日
3月19日に応用マクロ経済学セミナーを開催致しました。一橋大学の植杉威一郎先生をお招きして、”The Effects of a Megabank Merger on Firm-Bank Relationships and Borrowing Costs”について報告していただきました。
2005年の東京三菱銀行とUFJ銀行の合併が、それぞれの銀行の取引企業に対してどのような影響があったのか、非上場企業の財務データを元にした実証分析の結果について発表していただきました。特に、両者と取引があった企業は、全く取引関係の無かった企業と比べて、40bpの貸出し金利の上昇があった事が示されました。これは、主に借り入れの選択肢が減る事や、これまで取引関係にあった支店が統廃合されたことにより説明される事が明らかにされました。
また、合併のマクロ経済的なインプリケーションなども含め、参加者の間での活発な議論が行われました。