2014年11月25日
11月21日にKoç UniversityのSumru Altuğ先生をお招きし、経済研究所マクロ経済学・経済システム研究会、経営管理大学院みずほ証券寄付講座と共催で応用マクロ経済学セミナーを開催いたしました。Altuğ先生には、”Inflation Targeting and Inflation Expectations: Evidence for Brazil and Turkey”というタイトルで、新興国におけるインフレターゲットとインフレ期待について実証的な研究を報告して頂きました。
この研究では、State-space modelを使い、民間のインフレ予測を理論的なインフレ期待をリンクさせることで、モデルのフィットを向上させています。また、インフレターゲット導入後、インフレ率を安定化させるのに成功したブラジルでは、インフレ期待がターゲットにアンカーされていることが示されました。ブラジルやトルコ経済のみならず、最近の日本経済にまで及ぶ幅広い議論が参加者を交えかわされました。