京都大学大学院経済学研究科付属プロジェクトセンター

5月18日(月)【応用マクロ経済学セミナー】を開催しました。

2015年05月18日

5月18日 (月) に応用マクロ経済学セミナーを経済研究所マクロ経済学・経済システム研究会と共同で開催しました。カルフォルニア大学サンディエゴ校の戸田アレクシ哲先生にお越し頂き、”Growth, Welfare, and Inequality under Basic Income/Flat Tax”というタイトルで報告していただきました。

 

この研究では、消費税によって賄われるベーシックインカムが経済成長、社会厚生、また経済的不平等に与える影響を分析しています。考慮された異質性の存在する確率的連続時間の成長モデルでは、政府は税収をベーシックインカムで再分配することにより、より効率的なリスクシェアリングと収益性の高いプロジェクトへの資産の再配分を行うことが可能になります。このため、最適な政策はリスクシェアリングとモラルハザードのバランスをとることになります。

数値的な分析では、適度なベーシックインカムとフラットな消費税により、高い経済成長と社会厚生を実現可能なことが示されました。また、多くの参加者を交え、様々な角度からの議論が活発に行われました。
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