京都大学大学院経済学研究科付属プロジェクトセンター

7月11日(土)【制度的経済動学研究会】を開催いたしました。

2015年09月25日

7月11日(土)に制度的経済動学研究会が,京都大学大学院経済学研究科において開催され,吉原直毅氏(一橋大学経済研究所)に“Technical Change, Capital Accumulation, and Distribution”というタイトルでご報告いただきました.吉原氏は,技術変化と所得分配の動学的関係を分析する一般均衡モデルを提示し,技術変化は,マルクスが論じたように,利潤率の低下を引き起こすものなのか,それとも,シュンペーターが主張したように,利潤率の低下を防ぐものなのか,といったことを厳密な手法を用いて分析しました.その結果,費用低下を伴う技術変化が導入されると,新しく成立する均衡において,技術変化のタイプによっては,利潤率が上昇する場合もあるし,低下する場合もあることを示しました.当日は約15名の参加者があり,モデルの構造や分析結果の現実妥当性などに関する質疑応答がなされ,大変活気のある研究会となりました.

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