京都大学大学院経済学研究科付属プロジェクトセンター

2月18日(土)【制度的経済動学セミナー】を開催しました。

2017年02月23日

2月18日(土)・制度的経済動学セミナー報告
 
2月18日(土)に制度的経済動学セミナーが,京都大学大学院経済学研究科において開催され,村上弘毅氏(日本学術振興会特別研究員(PD),東京大学),石倉雅男氏(一橋大学)にご報告いただきました.
 
村上氏の報告タイトルは,“A Two-Sector Keynesian Model of Business Cycles”というもので,消費財生産部門と投資財生産部門という2部門から構成されるケインジアン・モデルを構築し,定常均衡の安定性,および景気循環が発生する条件などを分析しました.その結果,定常均衡の安定性や周期解の発生は,ケインジアン安定条件が成立するか否かに依存し,景気循環の過程おいて,投資財部門が消費財部門に先行することを示しました.
 
石倉氏の報告タイトルは,「ミンスキー理論と国際不均衡」というもので,資金調達構造と安全性のゆとり幅に関するミンスキーの視点から国際不均衡を分析するさいの諸問題を考察しました.国際不均衡に関するクレーゲルの研究を踏まえ,対外投資の持続性に関するドーマーの条件とポンツィ金融に関するミンスキーの条件の対応,および,基軸通貨国の債務の持続可能性について検討しました.
 

 

 

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