【本企画の概要】
本研究の目的は、「エネルギー自治」を通じた地域の再生、および持続可能な発展を実現するための方策を、国際的な研究ネットワークの協力の下に探求することです。
再生可能エネルギー(「再エネ」と略す)は、それが「分散型電源」であるために、地域が主体となって発電事業を興し、得た利潤を地域に再投資することで、地域の持続可能な発展を実現する手段としても活用できる可能性があります。そのためには、地域における自然資源の賦存状況を踏まえ、事業主体、ファイナンス、住民合意形成などの諸課題を1つ1つ丁寧に解決する必要があります。
本研究では、社会科学、人文科学、そして自然科学各分野の協力と相互交流の下に、再エネによる地域再生が成功するための条件の歴史的、制度的解明、潜在的な地域経済効果の定量的把握、住民合意形成へ向けた社会学的、ガバナンス論的解明、そしてこれらの知識に関する欧州、日本、東南アジア間での移転をめざします。
※本研究は、2015年度サントリー文化財団研究助成「人文科学、社会科学に関する学際的グループ研究助成」のご支援により実施されています。