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京都大学経済学部・大学院経済学研究科佐々木ゼミ ゼミ論文・卒業論文・研究論文タイトル集
◆佐々木ゼミを志望する学生の皆さんへ
経済学の専門性を身に付け,世界に羽ばたきたいと思っている学生を歓迎します.
現実の経済社会は局所だけではなく大局をみることが大切です.
マクロ経済学や社会経済学の理論や手法を学び,大局をみる能力や創造力を培うことを期待します.
経済学においても,物理学や医学などの自然科学における分析と同様に,数学や統計学は分析の道具(手法)です.
理論の体系が経済学であるので,経済理論に基づかない分析は経済学ではありません.
経済学においては数学や統計学といった道具のみを学んでも経済学を知らなければ経済分析はできません.
(もちろん,分析道具の数学や統計学は使えなければなりません.)
経済学とは何かを概観したい学生は,宇沢弘文著『経済学の考え方』岩波書店や
オデッド・ガロー著『格差の起源 なぜ人類は繁栄し、不平等が生まれたのか』NHK出版を読むとよいでしょう.
経済学を学び始めたばかりの学生は,まず,ナイアル・キシテイニー著『若い読者のための経済学史』すばる舎を読んでみるとよいでしょう.
上記書籍で経済学を概観したら,経済学の骨格である経済理論や経済学史の書籍を読み,多様な学派の経済理論をしっかり学びましょう.
経済理論を学び始めは難しいと思うかもしれませんが,経済理論は学びを進めて奥深さや純粋さを知ると段々と面白くなってきます.
多様な学派の経済理論や多様な経済分野を幅広く学び,偏りなく,視野を広げ,
経済社会を科学的に多角的・多面的見方で分析する能力と豊かな人間性を身に付けて,
科学的・倫理的・多様性調和の経済社会を創造する能力を培うことを期待します.
ジョン・メイナード・ケインズの師であるアルフレッド・マーシャルが述べた「Cool heads but warm hearts」のように,
論理的思考と温かい情の両方を大切にして行動することを期待します.
そして,この変革の時代において,世のため人のため,経済学の専門性を活かして人類社会の平和的発展に貢献するために,
利己心に陥らず,他者に対する批判ばかりの愚行に陥らず,他者を侵害せず,自己を省みて,道理をわきまえる賢明さを培い,
他者を思いやり,他者の気持ちに配慮し,相互尊重の心を持ち,謙虚に自己の能力や考え方を相対化し,
自己に厳しく研鑽し,才を磨くだけでなく徳を積みましょう.
実のない名ばかりの空虚な何かになることを追い求めるのではなく,誠実で温かい心と実のある何かを成し遂げる人材に育ってくれることを期待します.
学部ゼミでは,3〜4回生がグループに分かれてゼミ論文を書いています.4回生は卒業論文,ゼミ論文のいずれかを選択します.
グループでゼミ論文を作成するプロセスを通じて,チームワークを学び,理論分析や実証分析といった分析手法を用いた論文作成の方法を学ぶことができます.
◆大学院の佐々木ゼミにおいて博士学位の取得を目指す学生の皆さんへ
大学院では,実証経済学(positive economics),特に,新古典派,古典派,ケインズ派,ポスト・ケインズ派などの経済理論に基づき,
経済成長や景気循環などに関する基礎理論の研究や,
これらの基礎理論を用いた理論分析(theoretical analysis)および実証分析(empirical analysis)による研究を行う学生を受け入れます.
大学院進学を希望する学生は,To applicants for Sasaki laboratory のページを参考にして進学準備を行ってください.
大学院での研究については,大学院生の下記論文を読んで参考にしてください.
修士課程・博士後期課程を通して,経済学の研究能力を一歩一歩着実に培う努力を積み重ね,経済社会の本質を科学的に追究できる研究能力を身に付け,
博士後期課程進学時には,査読付国際学術誌に掲載される水準の学術論文を作成できるようになっていることを期待します.
研究能力を世界水準に高めて博士論文を書き上げ,博士学位を取得した後は,
経済学や経済社会の発展に貢献する国際的研究を進め,世界水準の学術論文や学術書を継続的に公刊し,
人類社会の進歩に寄与するために,倫理観を持った研究者として経済学の研究と教育に邁進する誠実な経済学者となり,
世のため人のために,経済学者としての社会的責任を果たすことを期待します.
*下記論文のうち,著者名のない論文は,学部生の作成したゼミ論文です.
●2024年度
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