『グローバル経営史―国境を超える産業ダイナミズム―』

内容紹介とフォローアップ

 

橘川武郎・黒澤隆文・西村成弘〔編〕

2016年4月刊行  A5判・並製・362 ページ

定価: 2,700円 ISBN: 978-4-8158-0836-5

出版社へのリンク 名古屋大学出版会(直販あり) 

執筆者一覧(執筆順、*は編者)

*黒澤隆文(序章、第1章、第12章訳)/ *西村成弘(序章、第6章)/  橋野知子(第1章)/ ピエール=イヴ・ドンゼ(第2章)/ 藤岡里圭(第3章)/  李  澤建(第4章)/ ディミトリ・アナスタキス(第5章)/ 中島裕喜(第7章)/ レイモンド・G・ストークス(第8章)/ *橘川武郎(第9章、終章)/ヌリア・プーチ(第10章)/ マティアス・キッピング(第11章)/ブラム・バウエンス(第12章)/ケーティ・スライタマン(第12章)/ 今城  徹(第13章)

 

(訳者)
牧 幸輝(第5章)/ 下門直人(第8章)/ 安岡邦浩(第10章)/ 井澤 龍(第11章)

目 次

序 章 グローバル経営史とは何か (黒澤隆文・西村成弘 著)

  • 1. なぜ、今、グローバル経営史なのか
  • 2. 競争をどのように捉えるのか
  • 3. 産業史の方法 ——産業固有の時間と空間
  • 4. 「空間」 の再検討と 「地域の競争優位」
  • 5. 本書の構成

【 第Ⅰ部 グローバル競争の新しい姿 】

第1章 米欧アジア3大市場と競争力の3つの類型: 製紙 (黒澤隆文・橋野知子 著)

  • はじめに
  • 1 製紙業とはどのような産業か
  • 2 世界の製紙業の現状 —— 3大市場と企業
  • 3 3大市場はどのように形成されたか
  • 4 3つの統合・立地モデル
  • 5 21世紀の地殻変動
  • おわりに

第2章 クォーツ革命からファッションへ: 時計 (ピエール=イヴ・ドンゼ 著)

  • はじめに
  • 1 1950年代の世界の時計産業
  • 2 対外直接投資の最初の波とその影響 (1960年代)
  • 3 エレクトロニクス化というインパクト (1970~85年)
  • 4 競争力の新たな基盤 —— グローバル・サプライチェーン (1985年~)
  • 5 「スイス」 であり続けることの重要性
  • おわりに

第3章 ファストファッションの台頭と百貨店の岐路: アパレル (藤岡里圭 著)

  • はじめに
  • 1 日本のアパレル産業の構造
  • 2 ファストファッションの台頭とグローバル競争の激化
  • 3 ファストファッションがもたらす百貨店への影響
  • おわりに

【 第Ⅱ部 製造業の競争フロンティア 】

第4章 勃興する新興国市場と民族系メーカーの競争力: 自動車Ⅰ (李澤建 著)

  • はじめに
  • 1 モータリゼーション期の自動車需要
  • 2 新興国の産業政策と需要特性
  • 3 民族系メーカーの能力形成と低価格車市場
  • おわりに

第5章 選択的グローバル化による国境経済圏への集積: 自動車Ⅱ (ディミトリ・アナスタキス 著/牧 幸輝 訳)

  • はじめに
  • 1 「国内」 時代 —— 国境を越える産業の輸入代替による創出
  • 2 戦後の課題と大陸規模での制度的な統合 (1945~85年)
  • 3 地球規模での再編 (1985~2001年)
  • おわりに

第6章 絶えざる技術開発とグローバル競争優位: 重電機器 (西村成弘 著)

  • はじめに
  • 1 蒸気タービンから GTCC へ
  • 2 蒸気タービン技術の展開と国際競争力
  • 3 ガスタービン技術の開発と産業発展
  • 4 重電産業のグローバル展開
  • おわりに

第7章 多様な顧客に育まれた競争優位: 電子部品 (中島裕喜 著)

  • はじめに
  • 1 電子部品産業の現状
  • 2 電子部品産業の戦後の歩み —— 競争優位の確立過程
  • 3 電子部品産業発展の論理
  • おわりに

第8章 グローバルな産業形成と欧米優位の長期持続: 産業ガス (レイモンド・G・ストークス 著/下門直人 訳)

  • はじめに
  • 1 産業ガス 「産業」 はいつ成立したのか
  • 2 企業戦略と 「産業」 のずれ
  • 3 産業ガスにおける長期的な競争力
  • おわりに

第9章 シェール革命下の2正面作戦: 化学 (橘川武郎 著)

  • はじめに
  • 1 化学産業は日本の新しいリーディング・インダストリーになりうるか
  • 2 2正面作戦の重要性
  • 3 2つの変化 —— シェール革命の進行と中国経済の成長鈍化
  • 4 2正面作戦の精緻化
  • おわりに

【 第Ⅲ部 サービス産業の競争フロンティア 】

第10章 文化産業での競争とグローバル企業の成立: 出版 (ヌリア・プーチ 著/安岡邦浩 訳)

  • はじめに
  • 1 書籍産業におけるヨーロッパの優位
  • 2 大量出版の成立からグローバルな産業の再編へ
  • 3 企業戦略の事例 —— ベルテルスマン、ピアソン、サルヴァート
  • おわりに

第11章 競争力の源泉としての規制: 生命保険 (マティアス・キッピング 著/井澤 龍 訳)

  • はじめに
  • 1 外国による支配 —— カナダにおける保険の起源 (17世紀~1867年)
  • 2 形成期 (1867年~第一次大戦)
  • 3 さらなる拡大と大恐慌の 「恐怖」 (1918~45年)
  • 4 国内への注力 —— 撤退から再生へ (1945~70年代)
  • 5 合併とグローバリゼーション (1980年代以降)
  • おわりに

第12章 地域的な産業集積からグローバルな競争優位へ: 浚渫 (ブラム・バウエンス、ケーティ・スライタマン 著/黒澤隆文 訳)  

  • はじめに   
  • 1 オランダにおける浚渫業の勃興 (19世紀~20世紀前半)
  • 2 国際浚渫産業での支配的地位の構築 (20世紀後半) 
  • 3 世界の浚渫企業とオランダ・ベルギーのクラスター 
  • おわりに

第13章 中小企業の国際競争力を決定するもの: 金融 (今城  徹 著)

  • はじめに
  • 1 中小企業の定義の変化と経済的地位  
  • 2 戦後の日本・韓国・台湾の中小企業政策
  • 3 戦後の日本・韓国・台湾の中小企業金融
  • おわりに

終 章 「国の競争優位」 から 「地域の競争優位」 へ (橘川武郎 著)

 

本書の背景と視点

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誤記・誤植一覧

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