2013年12月16日
12月13日に応用マクロ経済学セミナーを開催致しました。オールド・ドミニオン大学の八木橋毅司先生をお招きして、”Health Care Inflation and Its Implications for Monetary Policy”について報告していただきました。
スタンダードなDSGEモデルにヘルスケア(医療・福祉)サービス部門を組み込んだ際の、金融政策に対するインプリケーションを説明していただきました。この研究では、ヘルスケアサービスは通常の財と異なり、余暇と代替的に組み合わされることで効用を生み出し、また、ヘルスケアサービス部門は通常財よりも価格が硬直的であると仮定されています。このような状況の元では、中央銀行によるインフレ率の安定化が、それぞれの部門のインフレ率の安定化に非対称な影響を与えることが示されました。