京都大学大学院経済学研究科付属プロジェクトセンター

12/20【応用マクロ経済学セミナー】が開催されました

2013年12月24日

12月20日に応用マクロ経済学セミナーを開催致しました。

今回は日本銀行の須藤直氏をお招きして、”Productivity Slowdown in Japan’s Lost Decade: How Much of It is Attributed to Financial Factors?”というテーマで報告していただきました。

日本経済の「失われた20年」では、TFP(全要素生産性)の低下が観察されたことがよく知られています。この研究では、観察されるTFPの低下が、真の技術水準の低下によるものなのか、またバブル崩壊による金融仲介機能不全の影響であるか、それともその他の要因によるものなのかを、これらを包括的に説明する理論モデルを構築した上で、実証的に検証しています。その結果、技術水準の低下と金融仲介機能不全は、観察されるTFPの低下を説明する上で、定量的には同じ様に重要な影響があったことが示されました。

また、実体経済におけるTFPの変化や、理論モデルの細部について、幅広い議論が活発に行われました。

 

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