2014年05月26日
5月23日に応用マクロ経済学セミナーの研究会を開催し、フィラデルフィア連銀の藤田茂氏に “Recall and Unemployment”というタイトルで報告していただきました。 この研究では、いったん離職した労働者が失業期間を経て元の雇用者のもとに戻る、 リコールと呼ばれる現象がアメリカの労働市場では多く観察されることが明らかにされました。 労働市場におけるマッチングの効率を推定する際、このようなリコールを正しく取り扱わないと 推定結果にバイアスが存在してしまうことが示されました。また、リコールをスタンダードな サーチ・マッチングモデルに組み込んだ際のインプリケーションを報告して頂きました。 また、参加者との間で、労働市場のメカニズムに関して活発な議論が行われました。