京都大学大学院経済学研究科付属プロジェクトセンター

6月6日(金)【応用マクロ経済学セミナー】を開催しました。

2014年06月09日

6月6日に応用マクロ経済学セミナーを開催致しました。慶應義塾大学の寺西勇生先生をお招きして、”Optimal Macroprudential Policy”というテーマで報告していただきました。

この研究では、金融市場の摩擦を考慮した際に、最適な金融政策とマクロ・プルーデンス政策に対してどのようなインプリケーションがあるかを分析しています。具体的には、広く使われているスタンダードなニューケインジアンモデルに、金融市場におけるサーチ・マッチングを導入し、社会厚生を最大化するような金融政策やマクロ・プルーデンス政策を考えています。結果として、従来から指摘されているようなインフレギャップやアウトプットギャップに加え、政策当局はローンの貸出し高にも反応することが重要であることが示されました。また、そのような政策ルールは通常のテイラールールと比較して社会厚生を向上させることが示されました。金融政策やマクロ・プルーデンス政策について、興味深い議論が交わされました。
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