京都大学大学院経済学研究科付属プロジェクトセンター

6月6日(金)【応用ミクロ経済学ワークショップ】を開催しました。

2014年06月09日

6月6日に応用ミクロ経済学ワークショップを開催し、Paris School of EconomicsのNicolas Jacquemet先生にお越し頂き、”Coordination with Communication under Oath”というタイトルで報告していただきました。

 

複数の均衡が存在する調整ゲームの実験を行うと、被験者間のコミュニケーションを認めても効率的な結果が実現されないことが観察されます。この研究では、実験の前に「私は嘘をつきません」という誓約を書いた場合と書かなかった場合とで実験結果がどのように変わるかを比較し、その結果、誓約書自体には強制力が無いにもかかわらず、被験者は誓約書を書いた場合は自分の選択する戦略について真実を表明し、調整がうまくいく傾向にあることを指摘しました。何故そのようなことが起こるのか、誓約書を書くことやそのときに真実を言うこと意味など結果の解釈について興味深い議論がなされました。

 

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