京都大学大学院経済学研究科付属プロジェクトセンター

6月13日(金)【国際経済学セミナー】を開催しました。

2014年06月16日

6月13日(金)に【国際経済学セミナー】を開催し、 Carnegie Mellon Universityの、Brian K. Kovak 氏に「Trade Reform and Regional Dynamics: Evidence from 25 Years of Brazillian Matched Employer-Employee Data」というタイトルで報告していただきました。
貿易自由化が国内の雇用にどのような影響を地域別かつ経年的に与えるのかをブラジルのマイクロレベルのデータを用いて詳細に分析して得られた,た いへん興味深い知見について報告されました.
具体的には,1990-95年にブラジル政府が行った一方的な貿易自由化政策は産業別に関税の削減幅 が異なっており,その結果,ブラジル国内の地域別産業構造によって,各地域の雇用に異なる影響を与えました.最も興味深い知見として,貿易自由化 によってプラスの影響を受けた地域とマイナスの影響を受けた地域との差が時間とともに縮小していくのではなく,むしろ拡大しており,その傾向はか なり頑健であることが報告されました.
出席者との間で,さまざな点についてかなり活発な意見交換が行われました.

 

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