京都大学大学院経済学研究科付属プロジェクトセンター

10月3日(金)【応用マクロ経済学セミナー】を開催しました。

2014年10月06日

10月3日に国際経済学セミナーと応用マクロ経済学セミナーを開催し、University of Calgaryの露原邦夫先生に、”On-the-Job-Search, Wage Dispersion and Trade Liberalization”というタイトルで報告していただきました。

この論文では、開放経済の動学的一般均衡モデルに労働市場の摩擦を導入し、貿易の自由化が賃金分布にどのような影響を与えるのかを明らかにしています。この研究では (i) directed search、(ii) dynamic wage contracts、(iii) on-the-job searchの要素を取り入れており、後者二つによりデータに観察される企業サイズや輸出ステータスと賃金の間の正の相関を生み出す事が可能となっています。企業間の異質性とon-the-job searchは事前的には同質な労働者間の賃金分布を作り出す上で、強い相関関係を持っている事が示されました。また、貿易の自由化が長期における賃金分布の広がりを低下させる事が明らかにされました。


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