京都大学大学院経済学研究科付属プロジェクトセンター

10月8日(水)【国際経済学セミナー】を開催しました。

2014年10月10日

10月8日に国際経済学セミナーをを開催し、神戸大学の趙来勲先生に、“The Chinese dual labor market and export boom”というタイトルで報告していただきました。
 
本研究では,中国特有の戸籍制度に着目して,農村出身者に対する「農村戸籍」と都市出身者に対する「都市戸籍」を分けて,それを政府が厳格に管理 する制度が中国の生産や貿易構造に与える影響を,国際貿易論の伝統的なモデルの1つである「特殊要素モデル」と開発経済学の伝統的なモデルである 「Harris-Todaroモデル」を組み合わせて理論的に分析を行いました.その結果,戸籍制度が中国の比較優位構造の有力な決定要因になっていることが示されました.また,近年の戸籍制度の改革といわゆる人口ボーナスが輸出ブームの源泉であることも示されました.
比較的簡単なモデルで中国の現状について分析が可能であることを示す大変興味深い研究報告で,質疑応答も活発に行われました.

 

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