京都大学大学院経済学研究科付属プロジェクトセンター

1月16日(金)【応用ミクロ経済学セミナー】を開催しました。

2015年01月16日

1月16日に応用ミクロ経済学ワークショップを開催し、関西大学の森知晴さんにお越し頂き、”The Costs and Benefits of Control in the Field: A Field Experiment “というタイトルで報告していただきました。
労働者の生産活動には金銭的なものだけでなく心理的な動機付けも影響されることが行動経済学では広く指摘されてきています。この研究では(賞罰を一切含めず)純粋に目標を設定することが生産活動にどのような影響を与えるかを見るために、タイの高校生を被験者として実験を行いました。結果、労働者の生産性は、目標がないときに比べ、目標に達成するまでは高くなるものの、目標を達成してしまうと生産性は下ってしまい、適切な目標設定が重要であることが示唆されました。また、二日間行った実験のうち、目標が高く設定されているグループの方が二日目の実験を欠席する傾向にあることも報告され、この結果をどのように解釈すべきかなど興味深い論点の議論がなされました。

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