2015年01月07日
1月7日に応用ミクロ経済学ワークショップを開催し、BRAC UniversityのMinhaj Mahmud先生にお越し頂き、”Religion, Minority Status and Trust: Evidence from a Field Experiment”というタイトルで報告していただきました。
バングラデシュとインドの西ベンガルは様々な側面で似ている地域ですが、ヒンドゥー教徒とムスリムの割合に差が有ります。この違いを利用して、信仰する宗教の違い、および自分が宗教的に多数派か少数派であるかの違いが、相手を信頼することに対して影響を与えるかどうかを信頼ゲームと呼ばれる実験によって調査しました。結果は、宗教の違いによって信頼度合いは変わりませんが、自分が多数派か少数派かによって違いが生まれ、特に少数派は少数派をより信頼し、多数派はより信頼するに値すると思われている、という傾向が示唆されました。
アイデンティティ、身分、特性などの定義から推計の方法まで様々な点で興味深い論点が活発に議論されました。