京都大学大学院経済学研究科付属プロジェクトセンター

1/24【応用マクロ経済学セミナー】が開催されました

2014年01月28日

1月24日に一橋大学の加納隆先生をお招きして、応用マクロ経済学セミナーを開催いたしました。今回は”Exchange Rates and Fundamentals: Closing a Two-county Model”というタイトルで報告して頂きました。

 

この研究では、現実で観察される為替レートのランダムウォークに近い振る舞いを、DSGEモデルの枠組みの中で考察しています。部分均衡分析を元にした先行研究の結果(ファンダメンタルズの非定常性と1に限りなく近い現在割引率)をDSGEモデルに厳密に導入した場合、標準的な二国モデルにおいても、理論的には為替レートがランダムウォーク的な振る舞いをする事が示されました。しかしながら、モデルに基づいた実証分析では1よりもはるかに小さい現在割引率が推定されました。このことから、先行研究で提示された為替レートのランダムウォーク的な振る舞いを生み出すメカニズムは、データと整合的ではないことが示されました。

 

また、多くの質疑応答を通じて活発な議論が交わされました。

 

01240124-2

 

 

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