セミナーシリーズ
経営学セミナー(2026.11.20)
加藤 雅俊(関西学院大学 経済学部・教授)
- 開催日:
- 2026年11⽉20⽇(金)13:15~14:45
- 場所:
- 京都大学 吉田キャンパス 法経済学部東館 8階リフレッシュルーム
- 言語:
- 日本語
- コーディネーター:
- チョルパン アスリ
タイトル: ”Lost in Translation? 新規企業における内部・外部CEO承継と成果発現のタイミング”
Abstract : 後継者の出自は多くの関心を集めてきました。しかし、新規企業において内部昇格や外部招聘によるCEO承継が、いつ業績の改善につながるのかについては、ほとんど明らかになっていません。本研究は知識統合の視点に立って、次のように論じます。内部出身の後継者は、自社に関する知識を就任後まもなく活用できます。これに対して外部出身の後継者は、他社で培った経験を自社の事業活動や取引関係に適合させるまでに時間を要します。2003年から2010年に設立された日本企業8,794社のパネルデータを用い、staggered difference-in-differences(多時点の差の差分析)で分析しました。その結果、内部承継の後には売上高と労働生産性(従業員一人当たり売上高)が早い段階で向上し、外部承継の後には2〜3年を経て生産性が向上することがわかりました。この結果は、外部の知識が業績の向上に結びつくまでには時間がかかるという見方と整合的です。こうした大まかなタイミングのパターンは、親族後継者を内部後継者に含めた場合にも維持されます。また補完的な分析からは、企業年齢や規模によって効果に違いがあることも示されました。したがって、後継者を就任直後の業績だけで評価すると、後になって現れる便益を見落とすおそれがあり、承継の意思決定の根拠としては不十分になりかねません。
参加ご希望の方は、下記フォームよりお申し込みください。

申し込みフォーム:https://forms.gle/C3rMEET7yiffnZzy5
お問い合わせ先: colpan-secretary*mail2.adm.kyoto-u.ac.jp(Administrative Staff) [*]を@と置き換えてください)