概要
ENGLISH PAGE経済学部、大学院経済学研究科の経済に関する研究は、19世紀末に始まり、一世紀を超え、日本の経済学研究の草創期から、自由な学風に基づく幅広い研究を行ってきました。経済の学問的研究は、1919年の経済学部創設よりも前に京都大学法科大学の経済関連の教授により19世紀末に始まりました。1915年には、独自の経済学の学術雑誌である『経済論叢』を発刊しています。その領域は、経済学理論、経済史、経済思想、国内や国際での経済の制度や政策の分析、応用経済学だけではなく、経営学・会計学などにも広がっています。20世紀においても、河上肇、本庄栄治郎、高田保馬、柴田敬、田杉競、森嶋通夫、岸本英太郎、島恭彦、堀江英一、岡部利良、菱山泉、平田清明、伊東光晴、浅沼萬里などの経済学者が活躍しています。「貧困研究」の河上肇などに代表されるように、社会的な影響の大きい成果も数多く出しています。
近年では、教員や出身研究者、現役院生もまた、国内だけではなく、国際的な経済や経営の研究学会をリードする研究を多く出しています。毎年、外部研究費プロジェクトを展開するだけではなく、日本の政府関係機関や代表的企業との共同研究も進んでいます。欧米やアジアの研究者との共同研究も幅広く展開しています。現在の教員の研究の領域とテーマの広がりは、京都大学の教育研究活動データベースを参考にしてください。
[参考文献]
『経済論叢』第189巻第1号(百周年記念号)、京都大学経済学会、2015年。