京都大学 大学院経済学研究科・経済学部

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【2/8開催】Bene Müller(ベネ・ミュラー)氏京大講演会 「再生可能エネルギーによる地域経済の活性化~地域における温暖化防止と付加価値創造の両立」

ベネ・ミュラー氏に京都大学へお越しいただき、ご講演いただきます。
お知り合いの方々へのお誘いも歓迎しております。皆様、奮ってご参加ください。
(本講演は、逐次通訳にて行われます。)
 

【講演者】

 MBene Müller氏(ベネ・ミュラー、ソーラーコンプレックス取締役)
 

  • ミュラー氏略歴:
     南ドイツの市民エネルギー会社「ソーラーコンプレックス」の設立メンバーで取締役。1965年生まれ。
     大学では歴史と哲学を専攻。その後、アーチストとして「自然科学、認知哲学、アート」を横断する創作活動。
     90年代から「エネルギーと気候」問題に取り組む。
     2000年に地域の20名の仲間と共に市民企業ソーラーコンプレックス社を設立し、取締役に着任。
     10年余りで地域を牽引する再生可能エネルギー会社を育て上げた。その高度なノウハウと安定した経営は、
     従来エネルギー会社からも評価が高い。エネルギーヴェンデにより、資源とお金が循環する地域づくりを目指す。
  •  

  • ソーラーコンプレックス株式会社について:
     2000年に南ドイツのボーデン湖地方にて住民が設立した再生可能エネルギーの開発・建設・運用会社。
     2030年までに地域のエネルギー転換を成し遂げることを目標に掲げ、地域企業や住民の出資により、数多くの
     再エネ設備を地域内に建設、所有、運用する。扱う技術の幅は、太陽光、太陽熱、木質バイオ、風力、工場廃熱、
     地域熱供給、バイオガスと広い。特に熱供給網の開発・運用においては南ドイツ一のノウハウを有する。
     これまでの総投資額は1.5億ユーロ(約200億円)に上り、地域経済を潤す。現在40人の従業員を抱え、
     毎年黒字を達成している。
     ソーラーコンプレックス社は、ボーデン湖地方の再エネ増産の推進力となっている。自社単独のプロジェクト
     だけでなく、地域の他の自治体エネルギー公社や市民エネルギー団体とのコラボプロジェクトも展開。
     近年では地域企業の協同体制による陸上風力パーク開発も実現している。
  •   

    【通訳者】

     滝川薫氏

    【日時】

     2019年2月8日(金) 13:00~14:30(講演1時間、質疑応答30分) 

    【場所】

     京都大学 法経東館2F 法経三番教室(みずほ講義室)

    【講演タイトル】

     「再生可能エネルギーによる地域経済の活性化~地域における温暖化防止と付加価値創造の両立」

    【講演要旨】

     再生可能エネルギーにまつわる議論は、そのエコロジカルなメリットに始終することが多い。
     それは気候を害する化石エネルギーと比べると一目瞭然なものである。しかし、地場のエネルギー源である
     再生可能エネルギーがもたらす地域経済的な著しいメリットについては、見過ごされることが多い。
     本講演では、それがどれほどの額に上るものなのか、南ドイツで具体的に実現されたプロジェクトを例に
     採りながら示してゆく。

    【対象】

     主として京都大学の院生・学部生(一般の方もご参加いただけます)

    【お問い合わせ】

     諸富研究室
     075-753-3510
     morotomi*econ.kyoto-u.ac.jp(*を@に変えてください)