教員一覧
ENGLISH PAGE准教授
高野 久紀(こうの ひさき)
基本情報
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- 学位:
- 東京大学大学院 経済学研究科博士課程・博士(経済学)
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- 担当講義科目:
- 【学部】入門演習、開発経済論
- 【大学院】開発経済学1・2(演習)、Development Economics
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- 専門分野:
- 開発経済学
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- キーワード:
- 貧困削減、マイクロファイナンス、教育、市場統合、貿易
主要著作・論文
- “Microfinance Revolution: Its Effects, Innovations, and Challenges” (with K. Takahashi) , Developing Economies, March 2010, 48(1), 15 – 73.
- “Why is the Take-up of Microinsurance So Low? Evidence from a Health Insurance Scheme in India” (with S. Ito), Developing Economies, March 2010, 48(1), 74-101.
- “Foreign Aid and Recurrent Cost: Donor Competition, Aid Proliferation and Budget Support” (with Y. Arimoto), Review of Development Economics, May 2009, 13(2), 276-287.
- “Heterogeneous Contests and Less Informative Signals” (with N. Yagi), Japanese Economic Review, March 2008, 59(1), 113-126.
- “Employment with connection: Negative Network Effects,” Journal of Development Economics, October 2006, 81(1), 244-258.
- “Economic Integration and Poverty” in book edited by M. Fujita, I. Kuroiwa, and S. Kumagai, The Economics of East Asian Integration, Edward Elgar, 2011.
- 「フィールド実験の歩き方」:西條辰義編『実験経済学への招待』(NTT出版、2007年)第7章
自己紹介
開発経済学の研究をしています。もともと貧困問題に関心があり、NGOや外交官にも興味がありましたが、NGOだとプロジェクト対象者にしか関われないし、外交官だと人権問題を云々とか相手に譲歩を求めることが多いのに対し、経済学の研究によって「こうすればあなたの国は発展し、貧困問題も解決できる」と建設的な提言ができれば(実際は一発で貧困問題を解決できるほど強力な政策などないのですが)、途上国政府も受け入れやすいし、それによって多くの国の状況が改善できる可能性があるので、経済学の研究者を志すようになりました。政策やプロジェクトの効果を計測するインパクト評価の研究では、政策やプログラムがなかった場合に世界がどのようになっていただろうか、というCounterfactual(反事実的状況)との比較を重視しますが、自分自身がこの世界にいなかった場合と比べて、今の世界をどれだけ違ったものにできているだろうか、という自分自身のCounterfactualについて、時々思いをめぐらせています。