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京都大学経済学研究科

再生可能エネルギー経済学講座

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No.44 柔軟性チャート 2.0- 電力システムの柔軟性リソースを評価するための簡易ビジュアルツール -

2023年5月9日
安田 陽* 他、共著者 16 名
*京都大学大学院経済学研究科 特任教授

電力システムの柔軟性のさまざまな様相が IEA Wind Task 25 の多国間研究の枠組みの中で評価されている。送電系統運用者(TSO)、独立系統運用者(ISO)、電力事業者が運用戦略の中でどのように変動電源を管理しようとしているかや、さまざまなエリアや国・地域で柔軟性を高めるために採用されてきた系統構成要素や行動が取り上げられている。更に、多角形のレーダーチャートにいくつかの柔軟性の選択肢(水力、揚水、ガスタービン、熱電併給、連系線、蓄電池など)が示された「柔軟性チャート」と呼ばれる柔軟性供給源の多様性を評価するための視覚的評価法が開発されている。この改良版柔軟性チャートは、特定の国や地域にお ける柔軟性資源のホ゜テンシャルを推定する方法を示す「一目でわかりやすい」ツールであり、技術専門家でなくても利用可能なものとなっている。また、柔軟性チャート 2.0 は、電力システムの過去と未来の柔軟性を比較するのに有効なツールである。柔軟性資源の過去の変化を比較することは、変動性再生可能エネルギーの導入量が多いエリアでのエネルギー政策の議論に役立つだけでなく、再生可能エネルギーがまだ広く導入されていない他の地域での議論に貢献する可能性がある。

キーワード:変動電源、風力発電、太陽光発電、系統柔軟性、連系線、揚水発電、熱電併給(コージェネレーション)